100万円で何ができる?ケース別内装リフォームの費用相場と注意点

100万円で何ができる?ケース別内装リフォームの費用相場と注意点

水まわりのリフォームは「壊れたから」「傷んできたから」という理由から、リフォームの時期は分かりやすいですが、内装については、意外と見て見ぬふりであったり後回しになっていないでしょうか?

今回は部位別にリフォームのポイント(原因や予防策、リフォーム費用や相場と注意点・事前に調べておくと良いこと)を解説します。

また、100万円の予算で何ができるのかを検討したとき、仮に20畳のLDK〜玄関ホールのリフォームと仮定した場合、

  • クロス工事で約25万円前後〜
  • 床および巾木工事で45万円前後〜
  • キッチンなどの移設を含む諸経費で約25万前後

となり、100万円の内装リフォームでLDK〜玄関ホールもしくはトイレ等の小空間の床、クロス工事ができるでしょう。

ぜひケース別の費用や注意点を押さえながら、内装リフォームに必要な予算やできることのイメージを膨らませてみてください。

1.クロスのリフォーム

早いと入居して数年で切れてきたり、剥がれてきたりするクロス。

まず原因としては様々な要素が考えられますが、剥がれの原因としては湿気やノリの劣化によるものが多数です。

切れの原因としては、住宅全体が小さな地震や暴風などで細かく動いたりする際に、クロスのあたりにシワ寄せがきて、切れたります。

(クロスが切れる住宅が欠陥住宅ということは決してないです)

クロス張り替えリフォームの費用相場

張り替え費用としては、クロスの費用により当然左右されますが、一般的には 約6畳の部屋の張り替えで5万円前後、1平米あたり1000円から1500円程度が一般的なクロスの相場かと思われます。

また、注意点としては見積書での単価計算がわかりにくい、というのは内装全般のリフォームで言えることではありますが、クロスはメートルか平米単価での表記の違いに注意点としてはあげられます。

平米単価は、その字の通り、1m×1mの単価になります。

メートル単価は、クロスは最初巻物のように現場へ納品されますが、クロスの幅は90センチです。すなわち、メートル単価は90センチ×1mなるため、いろんな業者で相見積もりを取る際、メートル単価での見積もりで実際の施工は、金額が平米単価とあまり変わらない、という話もあるため金額の比較にはご注意ください。

あとは、先程相場の金額で6畳と目安で記載しましたが、天井の高さや部屋の凹凸で使うクロスの長さが変わってきますので、 チラシ等の価格の鵜呑みも注意が必要な話になってきます。

クロス張り替えのTIPS

クロスのリフォームの際には、値段も大事ですが、アクセントクロスを活用すると部屋の模様替えのようなことができ、気分も一新できるのがことがいいところです。

ただし、クロスだけ交換してしまうと、同時に壁にある照明などのスイッチやエアコン、サッシの窓枠をそのままにしていると、みすぼらしく見えてしまったりもするので、そのあたりも気になるようでしたら、リフォームが必要になってきます。

アクセントクロスとは、壁の一面だけ色のあるクロスでアクセントをつけて、残り壁三面は落ち着いたホワイト系もしくは、目立たない色のクロスで施工する例です。

天井にこういったアクセントクロスを持ってくると、天井高さが低く見えがちではありますが、カッコイイ印象を与えることもできますが、使い方を誤ってしまうと、暗い部屋になってしまったり、落ち着かない部屋になってしまうケースもありますので、できればショールームやイメージパースを作ってもらって、自分の想像通りなのかを確認していくことが無難ではあります。

下記の代表的なクロスメーカーのサンゲツのホームページでも、このような施工事例が掲載されているので参考になさってください。

和風モダン系であれば木目のようなクロス、

参照:https://www.sangetsu.co.jp/findimages/detail/info9364.html

カントリー調であれば、少し可愛い印象のクロス

参照:https://www.sangetsu.co.jp/findimages/detail/info9284.html

シックな雰囲気にするのであればダークな印象のクロス

参照:https://www.sangetsu.co.jp/findimages/detail/info9319.html

このように、お部屋のインテリアスタイルに応じてクロスを選択すると、金額もアクセントクロスだけ高額な部分を抑えることができ、あまり主張しすぎない程よいコーディネートができます。

選ぶ際には、家具を新調する場合も、家具をそのまま使う場合も、その家具のテイストや雰囲気、カーテンやフローリングの色合い、家全体のコンセプトに合っているかどうか?はコーディネートにおいて重要なポイントです。

また照明(特にダウンライト)をうまく使うと見え方も豪華に見えたりますので、照明計画もリフォーム業者のコーディネーターさんに相談してみると良いと思います。

2.フローリングのリフォーム

クロスと同じぐらい後回しになってしまいそうなフローリング床材ですが、こちらをリフォームすると劇的にお部屋の雰囲気を変えることもできます。

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フローリングが痛む原因としては、紫外線での劣化、掃除機などの擦れ、溢したりしたことによる汚れ等様々です。

ワックスをかけた方が長持ちはしますが、最近はノンワックスの床材も多く出ているのでご確認下さい。(市販のワックスより強力なため、安いワックスは弾かれたりする)

木質系床材のリフォームについて話す前に、床は一般的に大きく分けて2種類あります。

  • メーカー品のフローリング材と呼ばれる床
  • 無垢材

の2種類です。

各々のメリット、デメリットを簡単に説明すると、

メーカ品の床材のメリット、デメリット

メーカー品の床材は、品質が安定していることやキズや汚れなどに強く、無垢材に比較してメンテナンス性が良いことです。

また最近はシートフロアーと言いますが、印刷のシートが貼ってあるフロアーが普及し、市場の約半数以上がもはやシートフロアーです。昔に比べ印刷技術が向上してきて、本物の木をスライスして貼り付けた突き板仕様なのか、印刷のシートなのかプロでもかなり判別がパッとみでは難しいぐらい、本物の木っぽい雰囲気が出ます。

また床暖房を併用するのであれば、メーカーフローリングの方がおススメです。

デメリットとしては、足触りが均一ということになります。その点について、無垢材に劣る点であり、また先ほどのシートフローリングの場合は、同じ柄がよく見るとある、ということです。

無垢材のメリット、デメリット

反対に無垢材は、メリットは足触りの良さであり、使っていくうちに色の変化などが楽しめます。違がった見方をすれば、汚れやすい傷つきやすい、ということですが、ここを「味わい」として楽しめる方は無垢材がおススメです。

無垢材は例えば、大きく凹んでしまっても、削って補修ができたりすることもできます、

季節に応じて伸縮もすれば、床暖房対応に無垢材ももちろんありますが、メーカーフローリングに比較して突き上げ・目隙が発生しやすいですが、そこも無垢材の「味わい」として許せない人は避けた方が無難かもしれません。

以上から、部屋全体に大きくマットを敷いていなければ、床材を変えることで部屋の雰囲気は一気に変わります。

先ほどのクロスと同じように施工事例も、SNS等でたくさん出ておりますので、気に入った写真を工務店、住宅会社へ見せて近いものを選んでいただけると良いと思います。

参考URL :パナソニック カラーコーディネート

フローリングリフォームの費用相場と注意点

費用としては床材のレベルによりますが、 床材自体は坪8,000円〜10,000円前後からあります。(坪=畳2畳分)

工事費用は1日で終わる作業であれば10万円前後〜と推定されますが、今の床の上から貼るのか、それとも剥がして貼るのか、で金額も大きく変わってきますため、リフォームの際は今のお住いの家の状況を見て判断してもらう必要があります。

例えばLDK全体の床張り替えになるとキッチンを一回外したり、といった作業も発生してくるのでLDK一帯やるのであればキッチンのリフォームも一緒にすれば割安になります。

3.建具(内装ドア・収納用扉やふすま)のリフォーム

なかなか壊れたりしない限りは、リフォームしようと思わない建具(たてぐ)ですが、床同様にインテリアで重要なポイントになってきますので、せっかくリフォームするのであれば建具も入れ替えすると気分一新できると思います。

リフォームの際には壁を壊したりする必要が出てくる場合が多いので、クロスのリフォームと一緒にやることをオススメします。

今は開き戸より引き戸が人気で、開き戸から引き戸へのリフォームを今回は紹介したいと思います。

「なぜ、引き戸へのリフォームが多いか?」ですが、将来的にも車椅子などのバリアフリーの観点から、また住宅全体の断熱性能の向上により部屋間の空調も引き戸であれば調整しやすい、などの理由からです。

また最近の流行りは壁を壊さなくてもいい場合もある「アウトセット引き戸」があります。

聞きなれない名前だと思いますが、普通の引き戸は枠と呼ばれる(縦枠、方立、天枠、鴨居、敷居)部材で囲ってドア本体があります。

その枠部材がなく、壁もしくは天井にレールを設置して、そのレールから扉本体を吊って左右に動かせるようにするやり方です。(レールに吊らずに戸車方式でガイドレールのみの場合もあります)

参照:https://www.daiken.jp/product/detail/door/17110039.html

このような形などで、ドアのデザインや色が新しくなるだけでなく、引き戸へのリフォームをすることによって暮らしの中での便利さが変わってきたりもします。

建具リフォームに必要な費用は?

費用については、ドア交換で開き戸1箇所で約5万円程度〜、引き戸1箇所で6万円程度〜、となります。

内装ドアを交換すれば、色やデザインが合わなくなってくるので収納用の建具も同時に交換することをお勧めします。

襖や障子のリフォーム

最近、新築ではあまり見かけなくなった和室の襖や障子ですが、今の家でのリフォームでのポイントを抑えておきましょう。

襖や障子については、基本的には街場の建具屋さんで工務店さん経由になりますが、今の襖戸は個別で好きな壁紙や襖紙を貼れたりするので、和室をモダン風にリフォームすることもできます。

参考URL:キツタカ

襖や障子の費用

  • 障子は1本数千円程度〜、本体ごとの交換で10,000円前後〜
  • 襖も張り替えの場合で1本数千円程度〜、本体ごとの交換で1本10,000円前後〜、

となっておりリーズナブルに入れ替えができます。

まとめ

リフォームの際には、キッチンやお風呂の水回り系のリフォームに目が行きがちですが、内装リフォーム全般的に行っていただくと、部屋の雰囲気がゴロっと変えれたりしますので、上記の話を読んで興味を持たれた方は、SNSなどで自分が好きな内装イメージを探して見てください。