トイレをまるごとリフォーム!快適を手に入れる6つの重要ポイント

トイレをまるごとリフォーム!快適を手に入れる6つの重要ポイント

トイレをリフォームするきっかけは、便器の流れが悪くなった、古くなって汚れが取れない、内装をきれいにしたい、高齢になって床の段差が怖い、夜のトイレが寒いなど様々です。

トイレのリフォームは、リフォーム後の満足度が高く
「リフォームしたら、とても快適。」
「安心してトイレに行ける」
「掃除が楽でストレスがなくなった」
など、生活の質も向上します。
 
家族みんなが毎日使うトイレ、快適なトイレを手に入れるため、まるごとリフォームする際に、大切になる6つのポイントを紹介します。

関連記事:バリアフリーのトイレへリフォームする前に知るべき10の項目(基準や寸法等)

1.便器の機能アップで快適に

トイレを快適にするためには、まず便器の機能を知っておきましょう。

主な機能は

  • 洗浄機能
  • 掃除機能
  • 省エネ機能

です。

リフォームの時には必要な機能を取り入れるようにしましょう。

トイレ使用中・使用後の快適機能

おしりを水(温水)であらってくれるおしり洗浄ビデ機能がある洗浄便座には、便座を温める暖房便座乾燥機能・脱臭機能などもあります。

夜トイレに行くことが多い場合は暖房便座、妊婦の方やおしりに病気がある方は乾燥機能、ご家族の多い方には脱臭機能があると快適度が高くなります。

便器の洗浄を忘れた時のために、自動で流す「オート洗浄機能」もあります。

機能をON・OFFできるようになっていて、家族構成により(子供は外で流さなくなるため)使い分けることができます。

便器のグレードにより搭載されている機能が違うので、必要な機能がついている便器を選ぶようにしましょう。

汚れにくい、掃除しやすい お掃除楽々機能

トイレは便器だけでなく、壁や床も汚れやすい場所です。

最新の便器は、便器だけでなく、周りの床や壁も汚れにくい機能があります。

便器は、凹凸の少ない形状(フチナシ形状・すっきりとした全体デザイン)になっていて、汚れや埃がつきにくく、簡単な掃除できれいになるようになっています。

また、便器の洗浄方法は、渦巻き洗浄や泡洗浄で汚れが落としやすい洗浄方法になっています。

便器内部は、汚れがつきにくいコーティングされた表面や使用中のハネがすくない機能などがあり、便器周辺の壁や床も汚れにくくなっています。

トイレも節水・節電。 家計に優しい省エネ機能

毎日、家族が何回も使うトイレ。使用頻度が高いため、省エネタイプの便器を選ぶと、節水・節電効果が高くなります。

便器を洗浄する水量は、平均1回6~8Lで20年前の便器の約半分の水量で流すことができます。また、水量は使用状況により男性小・小・大3パターンあるタイプもあり、さらに節水できるようになっています。

便座の暖房・洗浄便座の温水にする電気も便座の蓋を閉めることにより節電できる機能があります。

家族の中で、「使用後は便座の蓋をさげる」というルールを作ると、節電効果が高くなります。

各メーカーの最新機能紹介は、以下からご覧ください。

URL:TOTOホームページ トイレ機能紹介ページ
URL:パナソニックホームページ トイレ機能紹介ページ
URL:LIXILリクシル ホームページ トイレ機能紹介ページ

2.手洗いの工夫でトイレの快適さはアップする!

トイレをリフォームする時には、 使用した後の手洗いをどうするか、ぜひ検討しましょう。

手洗いの方法は、便器タンク上の手洗いで手を洗う方法が一般的ですが、タンクの上にほこりがたまりやすい、振り向いて手を洗うため、面倒・洗いにくい(子供、高齢者)というデメリットがあります。

手洗いを別に設置すると、洗いやすく、手洗い用の洗剤も置くこともできて、清潔でお掃除も楽になり便利です。

手洗いをトイレの中に新たに設置する方法は、

  • 壁埋込み手洗い器を設置する方法
  • 手洗カウンターを設置する方法

があります。

トイレが広くない方:壁埋込み手洗い器を設置する方法

トイレが広くない、手洗い器を新たに設置するスペースがない場合は、壁埋め込み手洗い器が便利です。

手洗い器の部分が半分壁に入っているため、省スペースな場所でも設置が可能だからです。

壁埋め込み手洗い器には、手洗いの上下に収納スペースがあるタイプや自動水栓・手洗い器にタオル掛けがついているなどの機能があります。

必要に応じて、水栓・収納・タオル掛けの種類を選ぶようにしましょう。

スペースがある方:手洗いカウンターを設置する方法

トイレに手洗いを別に設けるスペースがある場合やトイレ全体を広くできる場合は、手洗いカウンターを設置するとさらに快適になります。

手洗カウンターは、下を収納スペースにすることができたり、カウンターが立ち上がる時の手摺の代わりになります。

トイレに手洗いを設置できるスペースがあるか、手洗い部分を広げられるか、リフォーム会社に相談しながら検討すると良いでしょう。

※TOTO ホームページ 手洗キャビネット(https://jp.toto.com/products/toilet/restroom_dresser_select/index.htm)
LIXIL ホームページ 手洗キャビネット(https://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/handwash/#section_01)
パナソニック ホームページ 手洗キャビネット(http://sumai.panasonic.jp/toilet/tearai/alauno_senyo/)

3.トイレの収納を増やすリフォーム

トイレでは、トイレットペーパーや生理用品・タオル・掃除用具など必要なものがいろいろあります。

よくみられる収納は、窓やドアの上に棚や天袋を取付け収納する方法です。

しかし、狭いトイレの高い棚や天袋は物が取にくく、子供や高齢者では危ないこともあります。

トイレで使用するものはトイレ内に収納するのがおすすめです。

使いたい時にないことがわかると大変です。また、使用する場所に買い置き分もあると在庫管理も1ヶ所でできて便利です。
 
トイレの収納方法は、主に3つの方法があります。

  • 壁の厚みを使った壁埋め込み型の収納
  • カウンター型の収納
  • 物入型の収納

です。
 
壁埋め込み型の収納は、新たなスペースは必要ないので取り入れやすい収納ですが、収納量は多くありません。

床から天井まで収納にして、上は在庫品の収納・真ん中は直ぐに使用するものやタオル・下は掃除用具と分けて収納すると便利です。

カウンター型と物入れ型の収納は、サイズにより収納量が変わります。棚などをつけて収納するものを分けられるようにしておくと便利です。

4.手摺(てすり)をつけて、安全・安心なトイレに

手摺(てすり)は、高齢者だけでなく、子供や怪我や病気の時などもあると安心です。

また、今手摺が必要かどうかだけではなく、数年後の暮らしを考えながら検討するのとよいでしょう。

手摺をつける位置は、便器から立つときの利き手側に取付けます。

L 型の手摺がベストですが、取り付け場所がない場合は、Ⅰ型でも大丈夫です。立つときに持ちやすい位置に取り付けするように、 実際に確認しながら取り付けましょう。

手摺は、使用するときに体重がかかるため、取り付けするための下地が必要になります。

リフォームを相談する初期の段階から手摺の取り付けをお願いし、必要な場所に確実に下地を入れてもらうようにしましょう。

5.紙巻器やタオルリングも便利で快適なものを選ぼう

何気なく使っている紙巻器とタオルリングもどんなものが良いか検討してみましょう。

人気のある紙巻器の機能とタオルリングの選び方をまとめました。

人気の紙巻器とその理由

紙巻器は、片手でトイレットペーパーが切れるワンハンドカットタイプやトイレットペーパーが取替えしやすいワンタッチタイプがおすすめです。

使う時、取り替える時にストレスがありません。

最近人気のあるタイプは、棚付二連紙巻器です。

トイレットペーパーが二つ付けられるタイプで、上が棚になっています。

TOTO二連紙巻器(https://jp.toto.com/products/accessory/function.htm#anc-01)

棚には、芳香剤や小さな時計を置くことができます。

トイレットペーパーが二つ付けられることで、トイレットペーパー切れを防ぐことができます。

また、ダブルペーパーとシングルペーパーの両方をセットすることも可能なので、家族の好みのペーパーを二種類常備する使い方もできます。

タオルリングの選び方

トイレは、手洗いの近くにタオルリング(タオルを折りたたんでかけるタオル掛け)が設置されています。
 
家族が多い場合、トイレの使用頻度が高いため、タオルは濡れている状態が長いくなり乾きにくくなります。

この場合は、タオルリングではなく、広げてかけておけるタオル掛けがおすすめです。

また、来客が多い場合には、タオルの使用をやめるという選択もあります。

手拭き用のペーパーとゴミ箱を置いて、タオルの代わりに使っていただく方法があります。

何気なく使っている紙巻器とタオルリングですが、ちょっと考えて選ぶだけで、トイレが快適になります。

6.トイレ全体の広さと入口建具の使い勝手も見直そう

トイレはコンパクトに作られていることがほとんどですので、リフォームをする時には、広さも検討しましょう。

体格の良い方にとってはとても窮屈な場所、また収納も少なく、お掃除も大変な場所です。

トイレ全体を広くする方法

トイレを広くする方法には

  • トイレ全体を広くする方法
  • 便器をコンパクトな物に変えて広くする方法

があります。

トイレ全体を広くする方法には、トイレ隣の物入れや廊下などを使って広くする方法があります。

家全体の間取りにより、広くできる方法が違いますので、リフォーム会社と相談しながら検討してみましょう。

便器には、お水を貯めるタンクがない「タンクレス型便器」があります。

タンクレス型便器はとても人気がある便器です。

タンク付便器と比較すると15cmほど長さが短くなります。便器がコンパクトな分、トイレ全体に余裕がうまれ、子供のトイレトレーニングや介護時のトイレ介助が楽になります。

床の段差と入口建具をリフォームする理由

トイレと廊下の床の段差を解消したり、入口の建具を変えることでも、トイレを広く感じることができます。

廊下とトイレの床の段差をなくすことで、トイレと廊下の床がつながり広く感じるだけでなく、つまずく心配もなくなり安全になります。

トイレ入り口のドアがトイレ側に開く内開きドアの場合は、外開きに変える、又はドアを引き戸にすることで、トイレの出入りが楽になり、また建具が邪魔にならず、広く感じることができます。

建具を取り替える場合は、建具のサイズを大きくして、入口の有効寸法を広くできないか検討してみましょう。

入口の有効寸法を広くすると、さらに出入りがしやすくなり、便利、快適になります。

トイレをまるごとリフォームするときに大切なことまとめ

トイレのリフォームを検討する時には、便器を変えるだけでなく、他のことも一緒に検討しましょう。

トイレの快適さは、便器の機能だけでなく、トイレ全体の広さや収納量・手を洗う方法などによって変わるからです。

使う人の性別や年齢を考えながら、手摺や床の段差・入口の広さなども検討して、家族みんなが使いやすい、快適なトイレにしましょう。

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