自然なもの、無添加のものを意識するなら、こだわりたくなるのが無垢材のフローリング選び。
でも、いざ選ぶとなると、無垢材の種類はたくさんありますし、それぞれの質感や表情も様々ですから、迷ってしまうものなのです。
そこで人気の無垢のフローリング材をピックアップ、それぞれの特徴を紹介していきましょう。
この記事の目次
ここが魅力!やっぱりフローリングは無垢材で
では、「なぜ、無垢材のフローリングにこだわるのか?」
それは無垢材にしかない魅力があるからです。
ぬくもりのある肌触り、二つと同じものがない木目の個性、天然のものであるという安心感、これらは全て、無垢材のフローリングの魅力です。
メンテナンスに手間がかかるとか、キズが付きやすいというデメリットもありますが、これらのデメリットも裏を返せば、手をかけただけ愛着が増し、キズも味になるということ、無垢材のフローリングの最大の魅力にもなってしまうのです。
最も広く用いられている「オーク(ナラ)材」
適度な固さがある一方で加工もしやすいオーク材は、最もフローリングに用いられている素材といえるでしょう。
しかし、その産地によって木目や風合い、価格もずいぶん変わるのがオーク材。
特に国産のオークは高級材として知られており、ミズナラとかジャパニーズオーク呼んで区別して用いられます。
オーク材の価格
比較的安価な輸入材のホワイトオークやレッドオークなら、1平方mあたり5,000円程度から、国産のミズナラなら2万円以上のものもめずらしくありません。
メリット
適度な堅牢性もある上に、加工も容易。湿度など環境による収縮も少ないので、無垢のフローリングに最適といえる素材です。
輸入材は価格も抑え目となっていますから、取り入れやすいのもオーク材の長所です。
デメリット
木目が際立つ国産のものは非常に高価、同様にヨーロッパ産のオークも高級材とされています。
やさしい色目が人気の理由「カバ(パーチ)材」
そのピンクがかった色目から「サクラ」と呼ばれる人気素材です。
色目が優しいことに加えて、木目も主張も控えめですからフローリングに用いれば、清潔感がある空間に仕上がるでしょう。
ただ、春に花が咲く「桜」とは別物ということは覚えておきましょう。
カバ材の価格
1平方mあたり5,000円程度、比較的安価なので広い部屋や廊下などにも向いています。
メリット
子ども部屋やダイニングなど明るさを重視したり、やさしい雰囲気を大切にしたい空間に最適といえるでしょう。
デメリット
例えば寝室など、落ち着いたムードを求めるケースには向かない素材です。
耐水性も魅力の一つ「チーク材」
主に東南アジアで産出されるチークは虫害にも強く、油分も豊富で独特のつやがあり、耐久性が高いことでも知られる素材。
人気の高さから乱伐された歴史がありますので、近年は希少性が高くなっており、価格も高騰しつつあります。
チーク材の価格
1平方mあたり7,000円から2万円、天然のものは高価で、中でもミャンマー産のものは高級品として知られています。
メリット
水に強いので、キッチンのフローリングに最適。 無塗装のものでも独特の光沢を持っており、色合いが変化する経年の楽しみが大きいのはチーク材ならでは。
デメリット
植林も進んでいるものの、自然を守るという点から考えると使用に多少の抵抗を感じるかもしれません。
大人の空間演出に「ウォールナット(クルミ)材」
重厚なムードを演出する高級材といえばウォールナット。
独特の紫がかった色目や、美しい木目は古くから人々に愛されてきました。
非常に硬質で狂いも少ない一方で、加工がしやすいという点でも、フローリング向きの素材といえるでしょう。
ウォールナット(クルミ)材の価格
1平方mあたり1万円程度から、高価なものなら4万円以上のものも。
メリット
重厚な雰囲気はウォールナットならではのもの。 使い込むほどに増していく風合いも、大きな魅力といえるでしょう。 色も濃いので傷が目立ちにくいというメリットもあります。
デメリット
こだわり出すととんでもない価格になってしまうのが、ウォールナットのデメリット。 少々傷つきやすいという面もありますが、それも味になるのが無垢のウォールナットの魅力でもあります。
元気が出るムードの演出なら「パイン(松)材」
入手しやすさと成長の早さから、古来より建築材として幅広く用いられてきたのがパイン材。
明るい色目と、まっずぐな木目はカントリー調のインテリアにもぴったり。 やわらかく、ぬくもりがある肌触りにファンも多い素材です。
パイン(松)材の価格
数千円から、キズに強い高品質なものでも1平方mあたり1万円強で購入できてしまいます。
メリット
無垢で用いられるフローリング材の中では安価な部類、広い面積を施工するのに向いていますし、明るい空間を演出するのにもぴったり。
柔らかいので、肌触りがやさしいというのもパイン材を選ぶメリットです。
デメリット
やわらかい素材なので、物を落とすとキズになりやすいのが難点ではあります。
無垢材フローリング材、人気ランキング・ベスト3!
肌触りの優しさや見た目の美しさ、耐久性など。
以下にランキング付けしてみました。
- オーク材
- ウォールナット材
- パイン材
バランスという点で最もオススメのフローリング材は、やはり「オーク材」と考えることができるでしょう。
特にクセもありませんから飽きが来ないというのもオーク材の良いところ。リビングなど広い面積に施工するのに向いています。
次にオススメしたい無垢のフローリング材は「ウォールナット材」、一言で表すと重厚といった表情を持っていますから、落ち着きを求める空間にぴったり。
寝室などプライベートスペースに最適です。
そして、元気が出るようなスペースにオススメしたいのが「パイン材」。
柔らかな肌触りは裸足で遊びまわる子供たちにぴったり。 インテリアをカントリー調でまとめるなら、最も向いているフローリング材でもあります。
手が出しやすい価格もうれしいですね。