無垢材フローリングおすすめは?9種類の特徴と価格

無垢材フローリングおすすめは?9種類の特徴と価格

家を新築・リフォームする時に「床材をどうするか」は大きな問題ですよね。

無垢材を使いたくても、種類によって特徴や価格にどのような違いがあるのか詳しく知らない方が多いのでは?

ここでは9種類の無垢材フローリングのメリットからお手入れまで、詳しく見ていきましょう。

フローリングに無垢材を使う3つのメリット

1.自然そのままの素材で体に優しく肌触りが良い

無垢材は合板や集成材と違って、使う形に成形されたそのままの木。

接着剤などが使われていないので体に優しい素材です。 また、木のサラッとした感触は、思わず床に寝そべってしまいたくなる気持ち良さです。

2.調湿作用でジメジメ季節もサラッと快適

無垢材は自然のままの木なので、湿気を吸い取る作用があります。

梅雨のジメジメとした季節でも、湿気を吸い取ってくれるので室内は快適。

逆に冬場の乾燥した時期には吸い込んだ水分を外に吐き出してくれます。

無垢材フローリング

3.経年変化で味わい深くなる

無垢材は年を経ていくにつれて、少しずつ色が変化していきます。

これをデメリットだと考える人もいるかもしれませんが、熟成されていくように変化する風合いは味わい深いものです。

ついた傷すら愛着に変わっていくことは間違いありません。

無垢材フローリング9種類の特徴を紹介

無垢材のフローリングにはさまざまな種類の木が使われます。

その中の9種類について「針葉樹」「広葉樹」に分けてご紹介します。

柔らかく肌触りの良い針葉樹

針葉樹は柔らかく優しい肌触りが特徴で、靴を脱いで過ごす日本の住宅に適した素材。

強度もしっかりしているので建材としても使われます。

ただ、傷がつきやすいので敬遠されることも。木の成長が早いため、比較的安価で手に入ります。

1.杉

とにかく柔らかく温かいが、傷がつきやすい 安価で広い範囲にも使いやすい 赤みがかった茶色。節は色が濃く目立ちやすい

2.ヒノキ

  • 杉よりは硬いものの、傷はつきやすい。
  • 良い香りは、虫を寄せ付けにくい
  • 高価なイメージだが、節のあるものなら比較的安い
  • 白っぽく光沢がある

3.パイン

  • 杉と並ぶ柔らかさ
  • 節は杉ほど目立たず上品な感じ
  • 始めは白っぽいが、経年変化で美しいあめ色に

硬く模様が美しい広葉樹

広葉樹は硬く、重厚な感じに仕上がるのが特徴。傷はつきにくいですが、針葉樹にくらべると冷たい印象になります。

硬く模様が美しい広葉樹

4.オーク(ナラ)

  • 虎斑(トラフ)と呼ばれる木目が美しく人気
  • 重厚で傷がつきにくく、耐久性が高い
  • 濃淡のある落ち着いた淡褐色

5.アッシュ(タモ)

  • 家具にもよく使われ、耐久性が高い
  • 強度が高いが、しなやかで衝撃吸収性に優れる
  • 白っぽく、木目がハッキリしている

6.バーチ(カバ)

  • きめ細かく肌触りがなめらかで人気が高い
  • 硬く耐久性が高い
  • 少し赤みがあり明るく柔らかい風合い

7. メープル(楓)

  • きめが細かく摩耗に強い
  • 白っぽく光沢があり、明るく柔らかな表情で人気

8.栗

  • 水に強く腐食しにくいので水回りにも安心
  • 硬く、力強い木目がある
  • はじめは落ち着いた黄褐色、経年変化で重厚感のあるあめ色に

9.ウォールナット(クルミ)

  • 非常に人気が高い高級品
  • 硬いが狂い(ゆがみなど)が生じにくい
  • 重厚感のある落ち着いた濃茶

同じ「無垢材のフローリング」といっても、種類によって硬さや色合いに大きな差がありますね。部屋によって種類を変えるなど、特徴に合わせた使い方もできます。

各無垢材の気になる価格は?1㎡辺りの参考価格

9種類の無垢材(無塗装)について、1㎡辺りの参考価格を見ていきましょう。

あくまでも標準的な価格帯を載せていますので、高級なものについてはもっと高価になります。

2,500~8,000円
ヒノキ 5,000~15,000円
パイン 4,500~8,000円
オーク(ナラ) 5,000~10,000円
アッシュ(タモ) 4,500~11,000円
バーチ(カバ) 4,500~8,000円
メープル(楓) 6,000~14,000円
6,000~15,000円
ウォールナット(クルミ) 9,000~15,000円

  板の厚み、節の有無、埋木(節の穴を埋めている)の有無、色むら、木の模様、産地などによって、同じ木でも価格に大きく差がついてきます。

ただ安いからと選んでしまうと、イメージしていたものと全く違う仕上がりになってしまう場合もありますので、気を付けましょう。

無垢フローリングに床暖房は可能?

無垢フローリングでも床暖房をつけることは可能です

無垢フローリングに床暖房

ただ、温度の変化で木が伸縮することにより反りや割れが生じる可能性があるため、床暖房に適した種類を選ぶ必要があります

広葉樹は、硬く反りやゆがみが出にくいので、床暖房に使えるものも多いです。 針葉樹の場合は伸縮しやすくあまり向きませんが、特に杉は肌触りが温かいので、そもそも床暖房が必要ないかもしれません。

無垢フローリングで床暖房をつけるデメリットをしっかり理解した上で、詳しい業者さんに施工してもらうことが大切です

無垢の床材は「何を重視するか」でおすすめが変わる

無垢フローリングを選ぶ時に、何を重視するかでおすすめする種類が変わってきます。

木の感触や温かみが好き、無垢にしたいけれど価格を抑えたいという方には杉。

経年変化を楽しみたいなら針葉樹や栗。高級感が欲しいなら節のないヒノキやウォールナット、 というように、一概に「これが一番おすすめ」とは言えません。

広いリビングには杉、水回りには腐食に強い栗、寝室には落ち着いたウォールナットといった使い分けをすると、それぞれの特性を生かせますね。

無垢材はお手入れが大変?ワックスの頻度は?

日常のお手入れは意外と簡単

無垢材は「お手入れが大変なのでは?」と敬遠されがちですが、実際はそうでもありません

一番大切なのは「水は早く拭き取ること」です

無垢材はお手入れが大変?ワックスの頻度

これを徹底できない場合は、台所や洗面所など、水がこぼれやすい箇所には使わないのが無難です。

自然塗装をしてある場合は日常のお手入れは掃除機+モップや雑巾で乾拭き。

無塗装の場合は掃除機+硬く絞った雑巾で水拭きが基本です。

ワックスは年に1度程度でOK

「一番手間がかかる」と面倒に思ってしまうワックスがけですが、年に1度程度で大丈夫。

人が通ることが多いスペースや汚れやすく何度か水拭きしたような個所は、もう少し頻度を上げます。 蜜蝋ワックスなどの天然のワックスを塗ってから、しっかり乾拭きしましょう。

無垢材フローリングの種類別の特徴と価格まとめ

無垢フローリングは合板のものに比べて価格は高く、施工にも技術が必要で工事費も割高になってしまいますが、

それでも選びたくなるだけのメリットが満載です。

今回ご紹介した以外にも様々な種類があり、選ぶのはなかなか大変ですが、ご自身・ご家族の好みや生活スタイルに合ったものを選び、大切に使い続けられるといいですね♪