洗面所リフォームの工事費用は、リフォーム工事の内容によって違います。
洗面所リフォーム種類と工事費用の相場を知って、快適な洗面所になるリフォームの計画をたてましょう。
また、見積もりの取り方と注意点を知れば、適正価格で満足度の高いリフォーム工事になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
洗面所リフォームを検討する理由と種類
洗面所のリフォーム工事を考える理由はさまざまかと思います。
まず、リフォーム工事を検討する理由と工事の種類を解説します。
あなたのきっかけは?洗面所リフォームを検討する理由
洗面所には、いろいろな機能があります。
洗面や化粧、洗濯それと脱衣室として使うだけでなく、洗面所では掃除の後始末(雑巾を洗うなど)や花瓶の水の取替えなどにも使われています。
洗面脱衣室のスペースは1坪サイズが多く、洗面化粧台、洗濯機、乾燥機、収納スペースをその中で確保していることが多いです。
朝は洗面や化粧・洗濯、夜はお風呂の脱衣、夕飯後の歯を磨き、ドライヤーの使用など、同時に洗面所を使用することが多く、混雑することがたびたびおきます。
また、水回りである洗面所は、水やほこり・化粧品などで汚れやすい場所でもあります。
また、内装が黄ばんできた、カビが発生した、床がきしむようになった、洗面化粧台が古くなって直しても水漏れが直らないなどの症状が10~15年ぐらいで出るようになります。
家族が増えたり、年齢が高くなったことで使いにくくなった洗面所や古くなった内装、不具合が起きている床、耐用年数がきて、機能に問題がある洗面化粧台がリフォームのきっかけになるでしょう。
洗面所リフォームといってもどんな種類がある?検討すべき4つのこと
最新の洗面化粧台や洗濯機・内装材は、高性能で掃除しやすい、省エネなものになっています。
どんなリフォームがあるか知っておきましょう。
① 洗面化粧台の交換
洗面化粧台の交換は、今ある洗面化粧台と同じサイズの物に交換するリフォームが主流です。
75㎝幅の洗面化粧台が多く使われていますが、家族の人数が多い、収納が少ない場合は、洗面化粧台を大きくすると、快適な洗面になります。
② 内装をきれいにする
洗面化粧台を交換する時には、 内装も一緒にリフォームするのがおすすめです。
洗面化粧台の跡が床や壁・天井に残っています。
内装をそのままにして、洗面化粧台だけ交換すると、内装の古さがわる目立つことになります。
床にきしみがある場合は、床下に白蟻被害がないか確認しましょう。
また、床下地の合板が傷んでいる場合もあります。一緒に確認をして、直してもらいましょう。
③ 収納を増やす
洗面所には、歯ブラシ・歯磨き粉・洗顔料・タオルなどの洗面用品、化粧品、ヘアケア用品、ドライヤーや電動歯ブラシなどいろいろなものがあります。
洗濯に必要な洗剤や漂白剤、柔軟剤もあり、ストックも必要です。
また、 下着やパジャマなどの着替えやバスタオルも洗面所にあると便利です。掃除用具や花瓶などもおく方もいます。
洗面所には、いろいろなものがあふれています。収納が少なくて洗面所が片付かない、タオルや着替えを他の部屋に取りに行くのが大変など不便を感じている場合は、洗面化粧台の収納を増やしたり、新たに棚や物入を作るリフォームがおすすめです。
④ 洗面所を広くする
工事費用がかかりますが、洗面所を広くするリフォーム工事があります。
1坪の洗面所は家族や収納する物が多い場合は手狭です。
洗面所の間取り配置によっては洗面所を広くすることも可能です。
また、 洗面を洗面脱衣スペースと洗濯スペースに分けるリフォーム方法もあります。
洗濯スペースが別にあると、洗面所を使っている時でも気兼ねなく洗濯ができ、洗濯スペースを洗濯干し場として利用できるため、共働きのご家族に人気のリフォームです。
予算感を押さえよう!工事別・洗面所リフォームの費用相場
洗面所のリフォーム工事は、主に
- 洗面化粧台の交換する
- 内装をきれいにする
- 洗面に収納を増やす
- 洗面所を広くするリフォーム
があります。
それぞれのリフォームの工事費用の相場をまとめました。
洗面化粧台を交換する工事費用の相場
洗面化粧台は、ユニットタイプ、カウンタータイプのもの色々な種類があり、価格も様々です。
洗面化粧台はリーズナブルなもので5万円~、ハイグレードなものになると50万円以上するものもあります。
工事費用は、古い洗面化粧台を取外し・処分する費用と新しい洗面化粧台の配管・取付する費用が別途かかります。
・洗面化粧台を交換する工事費用の相場
内容 | 金額 | 備考 |
幅75cm洗面化粧台に交換 | 80,000円~ | 古い洗面化粧台取外し・処分・新規洗面化粧台取付費・配管施工費込 |
幅90㎝洗面化粧台に交換 | 100,000円~ | 古い洗面化粧台取外し・処分・新規洗面化粧台取付費・配管施工費込 |
※洗面化粧台の価格により金額が変わります。
内装をきれいにする工事費用の相場
洗面所の内装素材は、床はクッションフロア、壁や天井は壁紙(ビニールクロス)が多く使われています。
最新の内装材は、ほこりがつきにくい、汚れが落ちやすい素材がいろいろあります。
それらの素材に内装をリフォームすると、きれいに保つことができます。
内装をきれいにするリフォームは、床のクッションフロアの貼り替えと壁と天井の壁紙(ビニールクロス)の貼り替えが主流です。
洗面所の床や壁紙の貼り替え工事費用の相場
内容 | 金額 | 備考 |
床クッションフロア張り替え | 30,000円~ | 広さ1坪 |
壁・天井クロス張り替え | 40,000円~ | 広さ1坪 |
※内装材の種類により金額が変わります。
洗面化粧台の交換+内装工事にかかる費用相場
内容 | 金額 | 備考 |
幅75cm洗面化粧台を交換 床:クッションフロア貼り替え 壁・天井:クロス貼り替え |
150,000円~ | 古い洗面化粧台取外し・処分・新規洗面化粧台取付費・配管施工費込 |
※洗面化粧台の種類により金額が変わります。
収納を増やす工事費用の相場
収納を増やすリフォーム工事は、主に2つの方法があります。
- 洗面化粧台の収納キャビネットを増やし収納量を増やす方法
- 別の場所に物入れや収納家具を増やす方法
です。
どちらも設置するスペースが必要になります。
システムタイプの洗面化粧台に交換する工事の費用相場
内容 | 金額 | 備考 |
幅75cm洗面化粧台+幅15㎝キャビネットに交換 | 120,000円~ | 古い洗面化粧台取外し・処分・新規洗面化粧台取付費・配管施工費込 |
幅75㎝洗面化粧台+幅30cmのキャビネットに交換 | 160,000円~ | 古い洗面化粧台取外し・処分・新規洗面化粧台取付費・配管施工費込 |
※システムタイプ洗面化粧台の価格により金額が変わります。
物入や収納家具を増やす工事の費用相場
内容 | 金額 | 備考 |
幅3尺の物入れを増設する | 150,000円~ | 奥行き1.5尺、大工工事・扉・棚込 |
幅75㎝の造付収納家具を増設する | 200,000円~ | 奥行き30cm、高さ240cm |
洗面所リフォームの工事費用の相場:洗面所を広くする
洗面所を広くするリフォームは、主に2つの方法があります。
- 洗面所を広くする方法
- 洗面所とは別に洗濯室を作るという方法
です。
洗面所を広くするリフォーム工事の費用相場
内容 | 金額 | 備考 |
1坪の洗面所を1.5坪に広くする | 100,000円~ | 木工事及び内装・水道・電気工事込 |
1坪の洗濯室を別の場所に作る (既存の納戸や物入を洗濯室に改装、壁解体、内部、建具をリフォーム) |
200,000円~ | 木工事及び内装・水道・電気・木製建具工事込 |
※洗面化粧台の交換は別途工事としました。外壁改修や窓増設工事はなしとしました。
ポイントを押さえよう!洗面所リフォームの見積もりの取り方
洗面所リフォーム工事の見積もりは、事前準備を行い、ポイントをおさえて見積もりをとることで、効率よく見積もりをとることができ、適正価格で良い提案を得ることができます。
見積もりの取り方のポイントと注意点をまとめました。
今の洗面所・洗面化粧台の寸法を測っておく
洗面所のリフォームを検討する時には、3つの寸法を測っておきましょう。
- 今使っている洗面化粧台のサイズ(幅・奥行・高さ)と周囲の余裕寸(洗面化粧台のサイズを大きくする場合のため)
- 洗面所入り口の有効開口寸法(洗面化粧台を搬出入するため)
- 洗面所のコンセントや照明スイッチ、換気扇、洗濯機水栓、窓の位置などの確認
洗面化粧台を検討しておく
洗面化粧台を扱っている設備メーカーは、10社以上あり、それぞれ機能やデザイン・価格が違います。
リフォーム会社に見積もりを依頼する前に、洗面化粧台の種類や機能・デザインを検討しておきましょう。
洗面化粧台を検討する時には、設備メーカーのショールームやホームセンターで実物を見て、確認すること。
使い勝手や収納量・掃除のしやすさなどを見て、触ってみると良くわかるからです。
ショールームなどに洗面化粧台を見に行くときには、今使っている洗面化粧台や洗面所全体の写真を撮り、あれば住宅の図面を持っていきましょう。
洗面所は窓や洗濯機・扉があり、設置できる洗面化粧台のサイズが限られるケースがあり、サイズや洗面所の様子がわかっていると、相談や検討がしやすくなります。
見積もりは相見積りをとる
リフォーム工事の見積もりは、1社だけでなく、複数の会社から取るようにしましょう。複数の会社から見積もりを取ることを「相見積り」といいます。
相見積もりのメリットは、見積もり金額を比較・検討できるため、割高な工事金額となるリスクを減らせること、複数の提案を見ることができるのでより良い提案を取り入れることができること、また複数社あることで価格交渉ができることにあります。
相見積りを取る時には、注意したい点を3つ挙げておきます。
① 具体的なリフォーム工事の内容を伝える
リフォーム工事の場合、おおまかな見積もりで工事を行うと、工事後追加工事の請求をされる場合があります。
見積もりの時に、具体的な希望・工事内容を伝えて、不明な点や大まかな見積もりになる部分を少なくしておきましょう。
洗面得化粧台を交換するだけでなく、内装はどうするのか、内装を貼りかえる範囲やタオル掛け・コンセントなども取り替える必要がないのか細かく伝えましょう。
② 洗面化粧台のサイズやグレードを統一して依頼する
洗面化粧台の種類は、サイズや形状、デザイン、グレードが色々あります。
相見積もりを取る時には、各リフォーム会社にサイズや素材・グレード・機能などを統一して見積もり依頼をしましょう。
同等の仕様で見積もりが出てこないと、比較することができないからです。
③ 希望予算を伝える
見積りを依頼する時には、必ず希望予算を伝えましょう。
出てきた見積もりが予算をオーバーしている場合、プランを再検討しなくてはなりません。
希望予算を考えた見積もりをお願いし、安くできる方法などを各リフォーム会社に提案してもらいましょう。いろいろな提案を検討することで、リフォームの満足度が高くなります。
最後に
洗面所は、家族全員が毎日使う場所のため、リフォーム工事後の満足度が高い場所のひとつです。
家族の要望を聞き、いろいろ検討しながら、限られた予算の中でも満足度の高いリフォームになるように、打合わせや工事を進めるようにしましょうね。