家を建ててから早何十年、両親から家を譲り受けたが大分老朽化が進んでいいる、もうこの家をなんとかしないとなと悩まれている方も多いのではないでしょうか。
家をなんとかするには、「建て替え」をするのか「リフォーム」をするのかのどちらかの選択になります。
ここでは、皆さんが思うであろう素朴な疑問を解消できるように、「建て替え」と「リフォーム」どちらがメリットがあるのかを検証してみたいと思います。
この記事の目次
建て替えとリフォームのメリット・デメリットを紹介
ここでは、ダイレクトに「建て替え」と「リフォーム」のメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
まず、それぞれにどのような特性があることを理解してください。
メリット
信頼感
建て替えは、骨組みまで新しくなるので信頼感はあります
住宅はその建物の骨格となる「骨組部分」、部屋等を特徴づける「内装部分」、水や電気を供給する「設備部分」、の3要素から構成されています。
建て替えの場合は、いわゆる「新築」と変わりありませんので、骨組みも新しくなります。
骨組みが新しいという事は、建物寿命もそこから始まる訳です。
リフォームの場合は、骨組み全体まで手を入れることが難しく、後どれくらいもつのかは未知数です。
リフォームなら住みながら工事も可能
リフォームの場合は、住宅全体を行う必要性がなければ部分的にリフォームをすることも可能です。
また、もし全体を行いたい場合でも、部屋をローテーションしながらやっていく事も可能かもしれません。
建て替えでは、とてもこんな事はできません。
デメリット
建て替えの場合、今までと同じ大きさのものが建つとは限らない
住宅は建築基準法を中心とした法律を遵守しながら建てられています。
法律はどんどん改正をされていきます。
それは、災害などが起こるとより人命を守るために建物構造等を高度かしておかないと、次なる災害に耐えうることができないからです。
つまり、今建っている古い住宅は基本的には現行の法律には合致していない状態になります。
ですが、当然現行法律にあっていないからと言って法律違反にすることはできないので既得権を認めているというのが現状です。
では、建て替えようと思った時、既得権は当然解除されます。
すると、色々な法律が昔建てた時から改正されている可能性はあるので、結果として小さくしまったりするのです。
リフォームなら想定外の工事をする必要性もある
耐震化が命題に掲げられている住宅業界では、耐震化を推し進める動きが活発です。
自分の家は被害にあっていないからと放っておくことはもうできない時代です。
特に古い住宅の場合などは、リフォームをしたいという話になると耐震化はどうするかと考えることになるかと思います。
一般的に住宅で耐震化を進める場合には屋根を軽くしたり、壁の量を増やすなどを行います。
本当はこんな所に壁欲しくなかったのにと思っても必要となってしまう可能性があるのがリフォームです。
建て替えとリフォームの費用面での検証
ここでは、実際に建坪30坪とした場合の「建て替え費用」と「リフォーム費用」の比較をしてみたいと思う。
建て替え
建替費用は「建物解体費」+「建物建築費」で計算をされます。
建物解体費は概ね30坪で120万円
建物建築費は概ね30坪で2560万円
合計すると30坪で2680万円程になる計算です。
リフォーム
リフォーム費用は、よく部位別に紹介されている部分が多いですが、今回は「建て替え」との比較ですので、家全体のリフォームとします。
リフォーム費用は概ね30坪で1000万~1500万程になる計算です。
ご想像の通りだと思いますが、リフォームの方が安いという結果です。
建て替え向きな人、リフォーム向きな人を分類してみました
費用は「リフォーム」の方が安いという事がわかりましたが、費用が安いから「リフォーム」がいいのかといえばそうではありません、やはり事情というものがあり建て替え向きな人とリフォーム向きな人がいるかと思いますので、分類をしてみました。
建て替え向きな人
家族が増える人
例えば、子供が増える人や2世帯で住む人は住む人数が増えるので当然今の家では手狭になるという状況もあるかと思います。
リフォームによって、部屋を増やしたりする事はできないので、建て替えという方法が向いているかと思います。
リフォーム向きな人
家族が減る人
家族が増える人とは逆に、子供が自立して家を出る事になった等、家族が減る人もいるだろう。
建物を必要な大きさに減築するというのは現実的な考えではありません。
リフォームで、使わない部屋を一体化するなどが適切な方法ではないかと思います。費用などは遥かに安くすむはずです。
まとめ
「建て替え」と「リフォーム」を比較してみましたが、それぞれの特徴を理解することで、漠然としていたものがはっきりしてきたのではないでしょうか。
まずは様々な業者等に自身の希望をぶつけてみると自ずと「建て替え」か「リフォーム」が良いのか定まってくるのではないでしょうか。
納得いくまで、存分に楽しんで家づくりをしましょう。