「吹き抜けにはどんな特徴があるのか詳しく知りたい」
「吹き抜けで後悔しているという声をよく聞くから不安」
そうお悩みでこのページをご覧かもしれません。
吹き抜けは、おしゃれな空間を演出できますが、デメリットも少なからずあります。
そのようなポイントを知らないままにすると、後悔してしまう可能性も。
そこでここでは、家の吹き抜けリフォームのデメリットについて詳しくお伝えしたいと思います。
この記事を読めば、吹き抜けを採用するときに、どんなことに気をつけるべきなのか、そのポイントがわかりますよ。
この記事の目次
吹き抜けがもつ4つのデメリットとは
吹き抜けはおしゃれな空間が演出できますが、それだけではなく4つのデメリットがあります。
具体的には以下の通りです。
- 床面積が小さくなる
- 冷暖房が効きにくくなる
- 掃除が難しくなる
- プライバシーが確保しにくい
これらの影響を考えずに、吹き抜けを採用してしまうと、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになるかもしれません。
ではそれぞれのデメリットについて次で詳しく解説します。
床面積が小さくなる
吹き抜けを作ることで、家全体の床面積が小さくなります。
ある程度土地に広さがある場合であれば、それほどデメリットにはなりませんが、そのような方はかなり少数派になると思います。
2階に使われる子ども部屋や寝室などに使えるスペースを小さくしてまで、吹き抜けを導入する価値があるかどうか考えてみるとよいでしょう。
冷暖房が効きにくくなる
吹き抜けのデメリットは冷暖房が効きにくくなることです。
なぜなら、冷暖房の空気が上の方に流れる上に、部屋全体の体積が広くなってしまうからです。
断熱性能がしっかりとある家であれば、一度冷暖房が効いてくれば、快適な環境を維持できます。
そうではない場合にはかえって寒さや暑さに耐えきれなくなってしまうなんてことにもなりかねません。
吹き抜けはリビングに作ることが多いですが、そんなリビングが過ごしにくくなってしまうと、家を建てたことを後悔してしまう可能性もあります。
そのデメリットを緩和するには、いくつか対策があります。
具体的には以下の対策が考えられます。
- 床暖房を導入する
- シーリングファンを導入する
- 断熱材を見直す
これらの対策である程度デメリットは緩和できるでしょう。
ただし、あくまで緩和しかできず、冷暖房が効きにくいことには変わりはありません。
掃除が難しくなる
吹き抜けを作ると、その部分の掃除が難しくなります。
吹き抜けで掃除が難しいといえば例えば、以下のものが挙げられます。
- 天井照明
- シーリングファン
- 窓
これらの掃除を行うためには脚立などが必要になり、気をつけて掃除しないと、転落する危険性もあります。
いずれにせよこまめな掃除が難しい部分なので、年に一度の大掃除などで取り組むことになるでしょう。
「家全体をきれいにしておきたい」
「掃除に手間をかけたくない」
そんな人にとっては、あまりおすすめできる選択肢ではありません。
プライバシーが確保しにくい
吹き抜けのデメリットはプライバシーが確保しにくいことです。
なぜなら、1階と2階が壁を隔てることなく繋がるため、音が通りやすくなるからです。
- 1階のテレビの音が2階まできこえる家で生活音から、何をしているかわかりやすくなる
家族間でもプライバシーを確保したい人にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
ただし、そのようなデメリットをそれほど気にせず、むしろ家族全体のつながりを意識したい人にとってはメリットになる場合もあります。
吹き抜けにはどんなメリットがあるの?
「吹き抜けを導入するメリットもあるのでは?」 そう気になる人もいますよね。
吹き抜けを導入するメリットは、部屋全体が明るくなり、開放感を持たせられることです。
吹き抜けを導入し、その吹き抜けに窓を取り付けると、光が部屋全体にいきわたるようになり、昼間であれば、照明なしでも十分な明るさが確保できます。
天井まで見渡せるようになることや、窓から外の景色が見えることも、開放感を演出する効果があります。
スペース活用のメリットや、冷暖房のことを抜きにしても、これらの開放感にメリットを感じるようであれば、吹き抜けはおすすめできる選択肢だと言えるでしょう。
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吹き抜けをリフォームすることはできる?
「吹き抜けを作ったけれど、無くしたい」
「新しく吹き抜けを作りたい」
そうお考えではないでしょうか。
吹き抜けをなくす工事、または吹き抜けを新しく作る工事は可能ですが、実際にはそれほど簡単ではありません。
吹き抜けは家の構造に関わるため、吹き抜けを作る場合でも、なくす場合でも、それなりに費用がかかります。
では吹き抜けをなくす場合、作る場合のリフォーム費用と注意点について解説します。
吹き抜けリフォーム2つの方法と費用・注意点
「エアコンの効きが悪いのをなんとかしたい」
そんな場合に吹き抜けをなくす工事は大まかに2つの方法があります。
- 天井に板を張る方法
- 天井を生活スペースとして活用する方法
天井に板を張る方法であれば、工事費用10万円〜30万円程度に抑えられます。
しかし、天井を生活スペースとして活用する場合には話が変わります。
なぜなら、吹き抜けにするためには、新しく柱と梁を作る必要があるからです。
それだけではなく、その部屋の床、壁、天井などの造作工事や内装工事、電気工事なども関わってきます。
そのため、100万円から300万円程度は考えておいたほうがよいでしょう。
また 吹き抜けをなくす工事はいずれの方法の場合でも増築扱いになることには注意が必要です。
増築部分の面積が10㎡を超える場合、確認申請の手続きと、固定資産税の再計算が必要になります。
工事中は生活できるような状態ではなくなるため、そのための仮住まいの費用も別途発生してしまいます。
吹き抜けを減らす工事では、工事費以外にもかかる費用があるため、その費用をあらかじめ入れておきましょう。
吹き抜けを新しく作る工事の費用と注意点
吹き抜けを作る場合の工事費用は、大まかにはなりますが、100万〜200万円になります。
ただし、柱を抜く、梁の位置を変えるなど、建物の構造に関わるような内容の場合、構造計算が必要になるため、より大掛かりな費用が必要になるでしょう。
またある程度の日数も必要になります。
構造にもよりますが、2週間〜1か月程度は必要になるでしょう。
工事中は生活できるような状態ではなくなるため、そのための仮住まいの費用も別途発生してしまいます。
吹き抜けを作る場合、当然ではありますが、2階の床面積がこれまでより小さくなるため、どの程度狭くなるのか、生活に支障は出ないか、あらかじめ確認しておきましょう。
吹き抜けの場所で費用は変わらない!
「吹き抜けは作る場所で費用は変わるの?」
そう疑問の方もいるかもしれません。
しかし、吹き抜けは作る場所ではなく、構造が関わる話のため、基本的に作る場所によって費用が変わることはありません。
ただし、吹き抜けを作る面積が広いほど費用が高額になるため、面積が広くなりやすいリビングなどであれば高くなる傾向にはあるでしょう。
吹き抜けで必要な広さはどのくらい?
「吹き抜けで開放感を演出するにはどのくらいの広さが必要なの?」
そう疑問の方もいらっしゃいます。
これは吹き抜けを作る目的やその人に感性によって、最適な広さはかなり個人差があります。
簡単に言えば以下の点を押さえるとよいでしょう。
- 採光を目的にする場合には、1畳分など小さくても問題なし
- 開放感を演出するためには奥行きを45cm以上確保することを意識する
- 窓の方角や位置関係を意識する
最低限これらの点は抑えておきましょう。
吹き抜けリフォームを安くする方法はないの?
「吹き抜けリフォームは、費用が高額になるから少しでも費用を抑えたい」
そうお考えではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが助成金です。
吹き抜けリフォームでは耐震リフォームと組み合わせて行うことで、助成金を利用できる場合があります。
助成金を利用する場合には、条件があるため、施工業者によく相談するのがおすすめです。
とはいえ、吹き抜けのリフォームは家全体の構造が関係するため、高額な工事になることは間違いありません。
できるのであれば、家を建てる前に吹き抜けが必要なのかどうか、よく吟味し、その選択に後悔しないようにすることがとても大切だと言えるでしょう。
まとめ:吹き抜けのデメリットを知って後悔しないマイホームを
今吹き抜けのデメリットについて具体的にお伝えしました。
吹き抜けがあることで開放感が生まれ、おしゃれな空間になることは間違いありませんが、その分デメリットもあります。
吹き抜けのデメリットをまとめると以下の通りでしたね。
- 床面積が小さくなる
- 冷暖房が効きにくくなる
- 掃除が難しくなる
- プライバシーが確保しにくい
また吹き抜けの工事は、構造が関係するため、リフォームするにしても大掛かりになり、費用や日数がかかる工事になることがほとんどです。
そのため、吹き抜けが本当に必要なのかどうか、あらかじめしっかりと検討し、後悔しないマイホームを建ててくださいね。