畳をフローリングに変える方法は、畳を処分してフローリングに張り替える本格的な方法もあれば、畳を残しその上に敷くだけでできるフローリングあります。
どの方法を選ぶのが良いかは、賃貸か持ち家か、築年数、予算などによりベストな方法が違います。
それぞれ方法のメリットやデメリット、費用相場などを知って最適な方法でリフォームしましょう。
この記事の目次
畳をフローリングに変える4つの方法
畳をやめてフローリングに変える方法は、工事の方法と選ぶ素材により主に4つあります。
一つ目は本格的な方法で、畳を処分し床下地の調整、床断熱工事を行ってから、フローリングを張る方法。
二つ目は畳を処分し床下地調整、床断熱工事を行ってから、フローリング柄のフロアタイルやクッションフロアを接着剤で貼る方法。
三つ目は畳を処分せずにフロアタイルやクッションフロアを両面テープで直接畳に貼る方法。
四ツ目は、畳を処分せずにフロア調のウッドロールカーペットを敷く方法。
それぞれの方法のメリットとデメリット、費用相場、工事日数をまとめました。
畳を処分してフローリングに張り替える本格的な方法
畳を処分してフローリングに張り替える工事は、まず畳を処分します。
次にフローリングの厚みに合わせて床下地の高さを調整します。
畳の厚みは40~60mmでフローリングの厚みは12~18mmぐらいです。
厚みが違うので、使用するフローリングの厚みに合わせて床下地の高さを上げて調整する工事を行います。
床下地の高さ調整をする時に床下地間に断熱材を入れます。畳には断熱効果があります。
そのため畳からフローリングに変えると冷たく、寒さを感じます。寒く感じないようにするために断熱材をいれます。
床の高さ調整が終わったら、仕上げのフローリングを張り、巾木を取り付けて完成します。
①メリットとデメリット
畳を処分してフローリングに張り替えるメリットは、まずきれいにできることです。
この工事はDIYでは大変なのでプロの職人に工事をお願いすることになるからです。また、
- 床の高さを調整するため、バリアフリーにできたり扉の開閉で床が擦ることがない。
- 本物のフローリングを使用できる。
このようなこともメリットとなります。デメリットは、
- DIYでは難しい工事となるため、工事費用と工事日数がかかる。
- 後から畳に簡単に戻すことができない。
この2点です。マンションでは防音や遮音にも注意が必要です。フローリングは畳と比較すると防音、遮音性能が低くなります。
遮音性能が高いフローリングを使ったり、断熱や床下地材の工事方法で階下への音に配慮するようにしましょう。
➁費用相場と工事日数
6畳 | 8畳 | 12畳 | |
---|---|---|---|
費用相場 | 10~15万円 | 15~20万円 | 20~30万円 |
工事日数 | 3~5日 | 4~6日 | 5~7日 |
※フローリングの種類により金額、工事日数が変わります。
畳を処分してフロアタイルやクッションフロアを貼る方法
畳を処分してフローリング柄のフロアタイルやクッションフロアを貼る方法は、まず畳を処分します。
次にフロアタイルやクッションフロアの厚みに合わせて床下地の高さを調整します。
畳の厚みは40~60mmでフロアタイルやクッションフロアの厚みは1.8~3.2mmです。
厚みが違うので、使用するフロアタイルやクッションフロアの厚みに合わせて床下地の高さを上げる工事を行います。
床下地の高さを調整する時に床下地間に断熱材を入れます。畳には断熱効果があります。
そのため畳からフロアタイルやクッションフロアに変えると冷たく寒さを感じます。寒く感じないようにするために断熱材をいれます。
床高さ調整が終わったら、仕上げのフロアタイルやクッションフロアを貼って完成します。
①メリットとデメリット
畳を処分してフロアタイルやクッションフロアに貼り替えるメリットは、
- 床高さを調整するため、バリアフリーにできたり扉の開閉で床を擦ることがない。
- 本物のフローリングに張り替える工事よりリーズナブルにできる&工事日数も短くすむ。
この2点です。デメリットは、まずDIYでは難しい工事となるため、
- 工事費用と工事日数がかかる。
- 後から畳に簡単にもどすことができない。
という点が挙げられます。
また、フロアタイルやクッションフロアはフローリング調のデザインであるため、本物のフローリングと比較すると質感は劣ります。
マンションでは防音や遮音にも注意が必要です。フロアタイルやクッションフロアは畳と比較すると防音、遮音性能が低くなります。
断熱や床下地材の工事で階下への音に配慮するようにしましょう。
➁費用相場と工事日数
6畳 | 8畳 | 12畳 | |
---|---|---|---|
費用相場 | 8~13万円 | 10~15万円 | 15~20万円 |
工事日数 | 3~4日 | 3~5日 | 4~5日 |
※フロアタイルやクッションフロアの種類により金額、工事日数が変わります。
畳の上に直接フロアタイルやクッションフロアを両面テープで貼る方法
畳の上に直接フロアタイルやクッションフロア貼る方法は畳の処分や床高さ調整を行わないため、手軽に和室を洋室に変えることができます。
畳の上に貼るフロアタイルやクッションフロアを準備し、畳のうえに仮置きして位置を決めたら、カッターやハサミなどで余分な部分を切断します。
裏に両面テープを貼り畳に貼りつけて完成します。
①メリットとデメリット
畳の上に直接フロアタイルやクッションフロアを貼るメリットはこちら。
- 畳を処分する費用や床の高さを調整する費用がかからないため工事費用がリーズナブル。
- 工事工程が少なく簡単なため工事日数も短くてすみ、広さによっては一日での工事が可能。
室内の形状がシンプルな場合は(凸凹がない)DIYも可能で手軽にできます。あとから畳に戻すことも比較的簡単にできることもメリットです。
デメリットは、畳の上に貼るだけなので床が完全な平にはならず、そのため置いた家具にがたつきが出ることがあります。
また、畳の上に直接貼るため床の高さがフロアタイル、クッションフロアの分だけ高くなるので、扉の開閉に支障がないか(扉が床に擦るなど)など事前に確認が必要です。
畳とフロアタイル、クッションフロアの間に使用中にカビ発生するケースもあります。
湿度が高くならないように、換気をしたり、布団を敷いたままにしないなど配慮が必要です。また、畳も傷みやすくなります。
フロアタイルとクッションフロアはあくまでもフローリング風なので、フローリングの本物と比べると木の風合いがないこともデメリットの一つです。
➁費用相場と工事日数
6畳 | 8畳 | 12畳 | |
---|---|---|---|
費用相場 | 4~6万円 | 5~8万円 | 8~12万円 |
工事日数 | 1~2日 | 1~2日 | 1~2日 |
※フロアタイルやクッションフロアの種類により金額、工事日数が変わります。材料費のみの費用となっています。
フロア調のウッドロールカーペットを敷く方法
畳の上に直接ウッドロールカーペットを敷く方法は畳の処分や床高さ調整を行わないため、手軽に和室を洋室に変えることができます。
部屋のサイズを測ってからウッドロールカーペットを準備し、畳の上に仮置きして位置を決めたら、カッターやハサミなどで余分な部分を切断し、敷きつめて完成します。
①メリットとデメリット
畳の上に直接ウッドロールカーペットを敷くメリットは、畳を処分する費用や床の高さを調整する費用がかからないため工事費用がリーズナブルなことです。また、
- 敷くだけなので半日で完成することも可能。
- 敷くだけのため手軽なDIYででき、あとから簡単に畳に戻すことができる。
このようなメリットもあります。
デメリットは、畳の上に敷くだけなので床が完全な平にならないため置いた家具にがたつきが出ることがあります。
また、床の高さがウッドロールカーペットの分だけ高くなるので、扉の開閉に支障がないか(扉が床に擦るなど)など事前に確認が必要です。
畳とウッドロールカーペットの間に使用中にカビ発生するケースもあります。
湿度が高くならないように、換気をしたり、布団を敷いたままにしないなど配慮が必要です。また、畳も傷みやすくなります。
ウッドロールカーペットは本物のフローリングと比較すると木の風合いは劣ります。
しかし、フロアタイルやクッションフロアと比較すると、木目感があります。
➁費用相場と工事日数
6畳 | 8畳 | 12畳 | |
---|---|---|---|
費用相場 | 2~4万円 | 3~5万円 | 4~8万円 |
工事日数 | 半~1日 | 半~1日 | 1日 |
※ウッドロールカーペットの種類により金額、工事日数が変わります。材料費のみの費用となっています。
和室を洋室として使えるように畳をフローリングに変える方法は、リフォームしたい理由や工事費用予算、その後どうしたいかにより選びます。
賃貸住宅やマンションの場合は簡単で費用がかからない工事方法が良いでしょう。
また、畳をフローリングに変えてバリアフリーにしたい場合は、費用がかかっても下地を調整できるプロに頼む工事方法が良いでしょう。
メリットやデメリット、費用などを理解した上でリフォーム方法を選ぶようにしましょう。