犬と暮らす家を建てたい人必見!ペット健康住宅の知恵5選

犬と暮らすペット健康住宅

犬と暮らす家をこれから建てる方に、知っておいてほしい知識があります。

ワンチャンたちの健康を一番に考える飼い主さんたちに必要な情報です。

ここでは、犬たちを長く一緒に暮らすための知恵をプロの目線でまとめましたので、ぜひ注意点を踏まえて、犬たちと暮らす住まいを建ててください。

1.湿度をコントロールする無垢材(むくざい)と漆喰(しっくい)を選ぶ

犬の健康管理は飼い主さんの務めです。

しかし常に傍にいることは難しく、数時間や半日ほど目を離すときもあります。

傍に居られないときでも、犬たちの健康を気遣いたい方は、無垢材(むくざい)と漆喰(しっくい)を建材に選びましょう

人よりも床に近いところで生活するペットは、温度や湿度の変化にとても敏感です

室内で生活する犬たちを観察すると家のなかで、涼しい場所や暖かい場所を見つけて体温を調整しています。

ペットの体に負担をかけないためには、調湿効果を持つ無垢材(むくざい)や漆喰(しっくい)を建材に使うことです。

湿度の高さによって暑さや寒さの感じ方は、大きく違って、暑い夏には湿度を低くすることで、体感温度が下がり、乾燥する冬場は湿度を上げることで暖かく感じられます。

建材には、湿度の上げ下げを調整する無垢材(むくざい)や漆喰(しっくい)を使うことで、ワンちゃんたちにとって過ごしやすい環境を作ってあげられるんです。

2.温度の調節には無垢材が効果的

無垢材(むくざい)は調湿効果に加えて、温度管理も行ってくれる優れものです

無垢材(むくざい)は空気を多く含むため、断熱材の役割を果たします(断熱性はコンクリートの約2倍)。

夏は外から入る熱気を遮り、冬は冷たい風をシャットアウトすることで、一年を通して快適な室温に保ちます。

合板(複数の層からなるフローリング)や、フローリングシートやクッションフロアでは、無垢材(むくざい)ほどの断熱性を得られないんですね。

犬の健康を考えるなら、建材には無垢材(むくざい)を選ぶ、というのは一つの良い手段になるでしょう。これを床材を利用することは、犬と少しでも長く過ごしたい方におすすめです。

3.アレルギー予防には自然素材を使う

アレルギーを予防し、犬の健康を維持するためには、自然素材を使った家を建てることが大切です。

飼い主さんよりも、床に近いところで生活する犬は、床材に含まれる塗料や接着剤、ワックスなど化学物質の影響を強く受けてしまいます。

空気中に出た有害物質を犬たちが取り込めば、アレルギー性皮膚炎をおこす可能性が高まります。

そのため、壁に使う建材には自然の素材でできた珪藻土(けいそうど)を選ぶというのは1つの手です。

空気をきれいにする珪藻土(けいそうど)

珪藻土(けいそうど)は堆積した藻の死骸が化石に変わった、自然の素材です。

空気を浄化する仕組みは、珪藻土(けいそうど)に空いた小さい穴が浮遊する物資を吸着して、取り込むためです。

壁紙を貼らずに、珪藻土(けいそうど)を壁に塗ることで、家のなかに浮遊する有害物質を吸着して、空気をきれいに保ってくれます。

4.飼い主さん自身のアレルギーにも注意が必要

犬の健康も大切ですが、面倒を見る飼い主さんの健康管理はさらに重要です。

室内で犬を飼うと、犬アレルギーを発症する場合があります。

犬のフケ・唾液・毛には「Can f 1」という物質が含まれています

フケが体から落ちて室内に舞ったり、フケが抜け毛に付着して床に溜まったりすることで、一緒に生活する飼い主さんが体に取り込み、アレルギーを発症する場合があります。

犬を飼い始めてから、くしゃみ、鼻水、せきの症状が出た場合は、アレルギーを疑いましょう。

好きな犬たちを触れ合う機会を減らすことは、飼い主さんにとっては苦痛です。

飼い主さん自身がアレルギーを発症しないためには、清潔な床ときれいな空気を心がけることです。

掃除のしやすい無垢材(むくざい)と空気を浄化する珪藻土(けいそうど)などの自然の素材がここでも、役に立ちますよ

新しい家で犬と快適な生活を送るには飼い主さんの健康も考えた自然の素材を建材に使うことを検討してみてください。

関連記事:これで全部!自然素材の家を建てる前に知るべき5つの知識

犬アレルギーの対策には掃除がしやすい無垢材(むくざい)を使う

清潔な環境を保つためには、床材にフローリングを選びましょう。

カーペットや畳は掃除がしにくく、床に落ちた毛やフケを取り切れません。

フローリングなら手軽に掃除機がかけられます。

また、フローリングでも無垢材(むくざい)を使った床材を選ぶことです。

硬い複層フローリング(合板の上に化粧板を合わせた床材)では床を捉えにくく、犬たちの足腰に負担がかかります。

その点、やわらかい無垢材(むくざい)なら、しっかりと床を捉えることができるため、足腰の弱い犬たちの歩行を助けてくれます。

5.床につく犬の引っ掻き傷には硬い広葉樹が最適

床材は無垢材(むくざい)のなかでも広葉樹を選びます

無垢材(むくざい)は合板と違い、やわらかい性質を持っています。犬たちにとっては歩きやすく、腰にかかる負担の少ない床材です。

ただ、床がやわらかいため、爪で引っ掻くと傷がついてしまいます。

また、傷がついたところへ犬たちが排せつをしてしまうと、床材のなかへ入り込んでしまいます。

目立つ傷を増やしたくない方は、床材にナラ、ブナ、樫(カシ)、ウォールナット、チークなどの硬い性質を持つ広葉樹を選んでください

傷の少ない床・体への負担を減らす・清潔な環境を、維持したいと考える方は、複層フローリング(合板の上に化粧板を合わせた床材)よりもやわらかく、針葉樹よりも傷のつきにくい広葉樹がおすすめです。

関連記事:無垢材フローリングおすすめは?種類別の特徴と価格

ペット健康住宅のまとめ

「犬と暮らす家を建てたい人必見!ペット健康住宅の知恵5選」と題して、ペットと住宅の関係についてお話ししました。

これから犬たちと暮らす家を建てる方は、自然の素材も建材の候補に入れてみましょう。 犬の健康と、犬たちを見守る飼い主さんの健康維持が図れます。