デメリットばかりじゃない!二世帯住宅が持つ5つの大きなメリットとは

デメリットだけじゃない。二世帯住宅が持つ5つの本当のメリット

二世帯住宅は親世帯と子世帯との世帯間の価値観の違いからストレスが溜まってしまいトラブルになることもあるというデメリットばかりをよく取り上げられます。

二世帯住宅を考えておられる方で、二世帯住宅はデメリットばかりだと思っていませんか?

そんなことはありません。

二世帯住宅だからこそのメリットもきちんとあります。そのメリットをいくつか紹介したいと思います。

関連記事:【実体験談】二世帯完全分離のメリット!完全分離の成功を実例から解説

1.二世帯住宅は費用が抑えられる

建物を建てる時に土地(敷地)と建物を合わせた費用がどうしても掛かってしまいます。

当然、親世帯と子世帯で別々に分けて建ててしまうと、2件分の土地と建物の費用が掛かかってしまいます。

単純に計算すると2倍の費用が掛かるという事になります。

そうなると必然的に双方の世帯にとっては大きな負担となってしまいます。

しかし、二世帯住宅にすることで、一つの土地(敷地)の中に二世帯が住める建物を2件から1件分にする事によって、1件分の費用は確実に抑えられます。

2.税金の負担を軽減できる

二世帯住宅にすることで税金面においても有利になることがあります。

その税金についての説明をいくつか紹介したいと思います。

親を『扶養控除』の対象に

税金の負担を軽減する方法として、二世帯住宅で最も有効的なのは所得税についてです。

親子世帯と一緒に住んでいれば各世帯が生計を立てていることを除けば両親を扶養しているという対象となります。

また生計を一つとしていることでも『扶養控除』の対象として所得の負担が軽減されます。

参考資料:国税庁ホームページ|扶養控除

医療費の負担を

先にも紹介しました『扶養控除』対象となることで、病院などの薬や通院による医療費または、通院をする時に利用する電車・バスなどの交通費を対象に一定の金額の負担を『医療費控除』の対象として利用ができます

これについてはご家族にとっては非常に助かります。

将来の為の相続

相続税においては、相続の支払いの対象となる方の税金負担が親世帯と同居しているという場合などで特例として土地評価額が8割減【小規模宅地等の特例】となることがあります

これは相続税を支払うことが出来なくなった場合、税金の為に今、住んでいる家を売却しなくてはならない場合が起こるかもしれません。

そうならない為に一部の不動産に関して特例として相続税の対象評価を下げることで、相続税にかかる負担を軽減できるということです。

生活費の削減に効果的。光熱費を抑える

日々の生活している中で生活費はどうしても掛かってしまいます。

その中で一番負担となるのは電気・水道などの光熱費ではないでしょうか?

二世帯も住んでいるのだから、こればかりはなかなか抑えることはできないと思っている方もおられるのではないでしょうか?

そんなことはありません。

二世帯だからこそ電気・水道などの光熱費を抑えることができます

それはリビングなどの同じ空間でいる時間帯をお互いに取り決めしておくことで、それぞれがバラバラで使用していた電気を一つの空間で共有することによって電気代を抑えることができます。

また、リビングなどに集まる時間帯を食事の時間帯に合わせる事で料理に使う水道も無駄なく使用できて、水道代の削減にもなります。

そして、電気・水道などで使用した光熱費を二世帯で分け合うことでも、お互いに掛かる負担が減ります

これは大きい事ではないでしょうか?

また、食費なども一緒に生活している二世帯だからこそ、お互いの出費を分け合うことで日々の生活費の削減にもなります。

日常生活の助け合い

近年、両親が共働きで家にほとんどいない事があると言われています。

そういう環境の中で子供が家で留守番をするのはどんなに不安なことでしょうか。

また、どんなトラブルに巻き込まれてしまうかも分からない状況で、いざという時に両親が傍に居てあげられないことも不安になります。

そういう時に二世帯住宅にすることで両親が共働きをしていても親世帯と一緒になって子供を見守って行くことができます

それに子供も親世帯がいることで心に不安がなくなるので安心して留守番をすることができます。

また、例えば突然の雨などで洗濯物を取り入れてもらう事も非常に助かる事ではないでしょうか。

そして、親世帯にとっても老後生活を子世帯に安心して任せられます。子世帯も毎日同じ空間にいる事で親世帯の体調を日々管理しやすくなるので介護をしやすくなります。

そう言ったお互いの世帯同士が一緒にいることで色んな困った時があってもお互い助け合い協力していくことで心に余裕が生まれて安心して生活ができるのです

ちょうどいい生活空間

よく二世帯住宅にするとお互いの生活空間にプライバシーがなくなってしまい、普段対して気にもならなかったお互いの生活スタイルが目に入ってきてしまいます。

そのことで余計なストレスとして感じてしまってお互いに大きな負担になるといわれます。

それは果たしてデメリットだけでしょうか?

二世帯住宅で注意しておくことは二世帯で生活する上でのルールを決めておくことです

そうすることでお互いに無理のない、ちょうどいい生活空間を保てるのです。

それはどんなルールがいいのでしょうか?

ルールも各家庭で世帯によってそれぞれあります。 それらの中で簡単なルールをいくつかにまとめるとリビングなど同じ空間に集まる時間帯を決めておくこと。

そうすることでお互いの生活空間や生活リズムを必要以上に接しなくて済みます。

特にリビングなどに集まる時間帯を食事の時間帯にすることで電気・水道などの光熱費も削減できるので一石二鳥にもなります

また、リビングなどといったお互いが共有する空間や親世帯と子世帯としての空間きちんと分けることでお互いのプライバシーを守ることができます。

そういった幾つかのルールを親子世帯同士で決めておくことで共同生活としてちょうどいい空間となります

二世帯住宅の本当のメリットまとめ

さまざまなメリットを紹介してきましたが、二世帯住宅は果たしてデメリットばかりなのでしょうか。

ほんの少し見方を変えることでデメリットをメリットとして変化することができます。

一つの建物に二世帯が住むことで必ずしもお互いが縛られた環境で窮屈とは限りません。

一つの世帯だけでかかっていた様々な負担を二世帯で分け合うことで、お互いにかかる負担が軽減されることは何よりも大きなメリットだと思います。

二世帯住宅に対してお悩みの方に少しでも参考にしていただければと思います。

関連記事:【実体験談】二世帯完全分離のメリット!完全分離の成功を実例から解説

参考資料

・医療費控除について

参考資料1)http://hoken-kyokasho.com/iriyouhikoujiyo-kakuteishinkoku 参考資料2)https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm
参考資料3)https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1122.htm

・相続税について

参考資料1)https://so-labo.com/economy-in-tax/1034/
参考資料2)https://so-labo.com/economy-in-tax/437/