【泥棒に狙われない】家の防犯の7つの工夫

泥棒に狙われない、家の防犯の7つの工夫

近年、ピッキング、サムターン回しなど、巧妙な手口の空き巣が多くなり、対策をとっても今度は、ガラスを熱し、割りやすくして内側のクレセントを回して侵入する「焼き破り」が増加しました。

自分たちの家は自分たちでできる限りのことをして守らなければなりません。

住宅を犯罪から守ることが、住まいづくりの重要なテーマであり、防犯性能は、良質で快適な暮らしを実現するための住宅の基本性能の1つです。

そこで今回は、どんな家が狙われやすいのかや、どうすれば防犯を高められるのかを詳しく解説していきます。

解錠と開錠の違い

意味の違う2つの「かいじょう」、皆さんはご存じでしょうか?

「解錠」とは鍵を壊さずに開けることです。
「開錠」とは手段は様々で、壊してでも鍵を開けることをいいます。

開け方に大きな違いがあるわけですね。

泥棒の手口によっては、壊さず鍵を開けて、また施錠も外から行い、住人が盗難に気付かないという場合もありますので、きちんとした対策をとりたいものです。

こんな家が狙われやすい!特徴を紹介

錠だけ立派なものを付けても防犯対策は十分ではありません。

家を設計する段階から防犯を意識して盛り込むことが大切です。

そのためには、どんな家が泥棒に狙われやすいのかをよく知り、対策を考えた設計にすることが大切です。

巧妙な解錠方法が次々と考案されてしまい、まだまだ多い住居侵入被害。

1戸建て住宅への侵入手口の約6割近くが、ガラス破りという統計もあります。

掃き出し窓を破り、手を差し込んでクレセントを開ける手口が多いのです。

道具を使った「うち破り」は、板ガラスなら1分もかかりません。以下に狙われる家の特徴をまとめます。

外構

  • 見通しが悪い
  • 大通りから一本奥に入った通り、入り組んだ路地などにある
  • 玄関ドアや窓が通りから見えにくい
  • 高い塀、茂った植木など泥棒が潜むのに絶好の隠れ場がある

玄関

  • ノブに旧タイプの鍵穴があるドア。
  • 玄関に人がいても植栽に隠れることができる
  • ポストや植木鉢の下など、見つけやすい場所に鍵を隠す
  • 通話機能のみのインターホンがドア付近にある
  • ドア脇に明かり取り窓がある
  • 夜、玄関付近が暗い
  • 近隣の付き合いが少なく、よその家に無関心な人の多い新興住宅地

1階

  • 簡単に庭に回ることができる
  • 掃き出し窓をクレセントのみで施錠している
  • 面格子のない高窓がある
  • 勝手口が周囲から死角にある
  • カーポートの車のかげに身をひそめることができる

2階

  • 雨樋や配管、電柱、植木、塀などが足場になって2階に上がる方法がある
  • 2階のベランダ柵が透けて見えない素材

泥棒に強い家づくりとは?防犯の7つの工夫

狙われにくい家にするためには、泥棒や空き巣の目に留まらない、つけ入りにくい工夫をする必要があります。

泥棒が警戒するのは、スバリ「人の目」と「侵入までの所要時間」です。

つまり、逆に考えると「人目につきやすく」「侵入するのに時間がかかる」家にすれば、被害に遭いにくくなります。

被害に遭わない家づくりは、設計・設備の両面から対応する必要があります。

侵入被害に遭わないための7つの防犯ポイントをまとめました。

①侵入するのに時間がかかるように

  • 玄関ドアは高強度のものにしましょう。
  • サムターン回しを防止するため、扉と扉枠との隙間が見えない構造のものを選びましょう。
  • 鍵は開けにくい二重ロックなどにしましょう。
  • 窓は壊しにくい防犯ガラス、防犯フィルム、補助錠、面格子などを設置しましょう。
  • 侵入に5分かかると7割近く、10分では9割以上が侵入を諦めるといいます。指紋認証システムを取り入れたり、携帯器でドアを自動施解錠し、施解錠時には音や光を発する電気錠システムの玄関ドアなど、ホームセキュリティに基づく最新の性能を付加した玄関ドアも開発されています。また、窓など万が一ガラスを破られたとき、暗証番号を押さないと解錠できないボタン錠付きクレセントもあります。

②人の目に付きやすくする

  • 侵入口となる窓や玄関が、道路や隣家から目に付きやすくしましょう。
  • 敷地内が外から全く見えなくならないように、向こう側が見通せないデザインの塀は低く、植木を少なく、夜でも明るくなるようにしましょう。
  • 駐輪・駐車場は、侵入しようとする者が身を隠すには格好の場所になるので、周囲からの見通しが確保できるようにしましょう。
  • 玄関や勝手口など出入口には必ず照明を設置しましょう。
  • 人の動きを検知して自動点灯するセンサーライトやフラッシュライトは、監視カメラ付きや、アラーム警告音を発するタイプもあり、夜間の不審者への威嚇にもなります。
  • 家庭用防犯カメラの設置費用は、カメラの本体代金の他に設置工事が約10~15万円ほどする場合が多いので、どこに設置するのが一番良いか、十分に検討して、車を守るために車庫に設置、あるいは裏の勝手口が人目に付きにくく危ないのでそちら側に設置など、目的をはっきりさせて導入しましょう。その他、ダミーカメラを各出入り口や心配な場所に設置するだけでも防犯効果があるといわれています。ダミーカメラは安いものなら千円ほどで購入できますが、見た目が勝負ですので、空き巣にバレないためにも質の良いダミーカメラを選びましょう。一万円程度の予算があれば本物と見分けのつかないものが購入できますので、カメラの設置費用をおさえたい方は検討してみてもよいでしょう。

③不在を悟らせない

  • 泥棒・空き巣は危険を冒すことはありません。家に誰かがいると分かれば、無理してまで侵入しないでしょう。旅行など長期間留守にする場合、ポストに溜まった新聞などは、留守宅であることを泥棒に教えているようなものです。新聞配達所に連絡して配達を止めておきましょう。
  • また、カーテンや雨戸が昼間でも閉まっていたり、夜なのに暗かったりすると留守であると見破られてしまいます。泥棒の標的にならないように日頃から気を配りましょう。

④日頃から近所づきあいをする

  • 日頃から隣近所の人と挨拶をし合いましょう。顔見知りになれば、不在時にも家に関心を持ってもらえますし、周辺の不審者など、防犯情報を共有できます。よそ者の泥棒に、この町で犯行は起こしにくいと思わせることが大事です。

⑤領域性を確保し、接近を制御

  • 塀や門扉等を設置することによって、空き巣や侵入を意図するものに対して、物理的・心理的に侵入しにくい環境にすることが大事です。
  • 敷地の境界を明確にし、居住関係者か否かを明確に判断できるようにしましょう。生垣や植え込み、フェンスや塀などを敷地の境界線に沿って連続して設置します。ここで注意したいのが、塀などを設けたことで逆に周囲からの死角や、侵入の足場にならないようにするということです。敷地内が見通せるデザインにし、簡単には乗り越えられない高さのものがいいですね。

⑥屋根やベランダの構造にも注意

  • 屋根をかける場合には、2階への足場になりやすいので、足場とならない構造や、形態、位置としましょう。
  • バルコニーは、縦樋、配管、駐車場・駐輪場や物置の屋根、樹木、ブロック塀などを足場として侵入しやすい位置には配置しないようにしましょう。縦樋がバルコニーに近接してしまう場合は、手すりを高くしましょう。手すりも、縦格子やパンチングメタルなどの見通しのよい形態にすると侵入者が身を隠せないのでよいですね。

⑦短時間の外出でも油断しない

  • ゴミ捨てや近所に買物のような短時間の外出であっても、窓や玄関の鍵は必ず全て掛けるようにしましょう。侵入窃盗の発生場所別の侵入手段においては、施錠していない無締まりの場所から侵入されたケースが、一戸建て住宅の場合は33.5%、一戸建てと中高層以外の住宅は54.5%に及びます。(平成30年 警察庁 生活安全総務課データより)

防犯を意識した家づくりまとめ

家づくりでは、新築時に、敷地境界や出入口、開口部の設計や設備面までよく検討し、後からなおすのは困難な部分は特に、最初にきちんと家全体の防犯性能を高めておくことがとても大切です。

また、入居後でも、防犯カメラ導入や防犯フィルム、補助錠設置など、住まいのために自分でできることはしっかり対策をしましょう。

多少のコストアップ要因となっても、この先の大切な家族の住まいを長く安全に保つためにも、「人目につきやすく」「侵入するのに時間がかかる」家となるように、防犯対策をしっかりして、安心して暮らしたいですね。