今回は2階リビングの家を新築を検討している方へのヒントを紹介します。
ご紹介するのは、家族構成が30代の夫婦(会社員のご主人と専業主婦の奥さん)と3歳と0歳の子供2人の四人家族のお住まいです。
このお客様は、予算の関係で価格は安いのですが、日当たりの悪い土地を購入したこともあり、前から憧れていたという日当たりの良い2階リビングの家を建てられました。
このお客様には、2階リビングの家のデメリットとなりうるものをプロ目線からお伝えしました。
もちろん、日当たりが良いなどのメリットも多くあります。(実際に抜群に2階リビングは日当たりいいです。)
しかし、メリットだけでなく、事前にデメリットもあることをよく理解しておきましょう。
これから住宅の新築を考えている方には、2階にリビングをもうけるうえでの事前知識をつけておき、知っておいて良かったと最後に感じてもらえれば幸いです。
この記事の目次
注文住宅で2階リビングは水回りの位置に要注意。1階で手が洗えない?
デメリット1つ目は、ずばり注文住宅で2階リビングにする場合は 水回りの位置に要注意です。
2階リビングの家の場合、ほとんどの場合、キッチンも含めた2階LDKスタイルが一般的です。
キッチンが水回りになりますよね。そして必須なのはトイレでしょうか。
ここでぜひ注意して頂きたいのが 洗面脱衣所・ユニットバスの位置です。
例えば、2階にLDKとトイレ・脱衣所・ユニットバスと主要な水回りをもってきて、1階には水回りがなく寝室・子供部屋等の居室メインの間取りのような場合です。
結論から言うと、この間取りだと外出から帰ってきたときに1階で手洗い・うがいができなくなります。
間取り考えるときは、そんなに深刻に考えないこともあるかもしれません。
しかし、風邪が流行る季節はどうしても後悔します。
予算の関係から、設計の段階でプロの設計士から「1階の洗面台あると便利ですよ。」というアドバイスをもらうこともあるでしょう。
実際、子供が「ただいま~」と帰宅したらまず手を洗ってうがいしてって結構大事になります。
場合によっては泥んこ・汗だくで帰ってくることを考えると、洗面台だけでなく脱衣所・ユニットバスも1階にあると便利になるんですね。
2階リビングは冷蔵庫・ソファ搬入が困難になることも。場合によっては窓からクレーンで。
2階リビングのデメリット2つ目。
2階リビングの家は冷蔵庫・ソファの階段からの搬入が結構大変になります。
サイズによっては入らないことも。
キッチンには冷蔵庫の入るスペースを確保できていても、階段が上らないということもあります。
例えば、曲がり階段などは大変になります。
あらかじめ引っ越し屋さんに下見をしてもらい、既存の冷蔵庫が通るか等、事前に確認すれば大事にはなりませんが、そういったことを考慮しなくてはいけません。
しかし、大きなサイズだと難しく、場合によっては、窓からクレーンで吊るして、搬入することになります。こうなると結構なお金かかるわけです。
また、 住宅の寸法が尺モジュールかメーターモジュールかによって階段の幅が違うので事前に確認しましょう。
冷蔵庫だけでなくソファ、ピアノなども搬入が難しいケースも多いので、階段の幅だけでなく、天井の高さや階段手摺の出幅も重要です。
図面だけでなく完成した住宅で引っ越し前になお寸法確認すると安心です。
2階のリビングは思ったより暑い!高気密高断熱の住宅でも夏の暑さ対策は必要
2階リビングのデメリットで外せないのは夏の暑さです。
かなり暑くなることがあります。
断熱にもこだわっている家の場合でも、暑いことも。
例えば、その理由として考えられることは
- 屋根(太陽)に近い
- 日当たりが抜群にいい(メリットでもあります。)
- 温まった空気は上にいく
- 屋根裏の断熱材が蓄えた熱が夜中室内におりてくる
大きくわけるとこの4つ理由などになります。
住んでみると感じますが、1階と2階では温度差はかなりあります。
階段上がっくる途中で気温が高くなるのを感じるほどです。もちろんエアコンなどの空調を何も使用しないときに話です。
ただ、エアコンつけるとすぐ冷えるから安心ではあります。
その他、カーテンの効果的な利用やバルコニーがあれば外につける布製シェードや「すだれ」、ゴーヤなどでつくる「グリーンカーテン」も良いです。
窓から入ってくる熱を遮断することができれば、効果は大きいです。
2階リビングは冬場は温かいっていうメリットもありますが、夏は暑いということを忘れずにいてください。
赤ちゃんが階段に突進するので要注意!買い物の荷物&抱っこで2階に上がるのはつらいことも
新築をされる方には、小さなお子さんをお持ちの家庭が多いことでしょう。
2階にリビングをもうけた場合、赤ちゃんや小さいお子さんがいる方はご注意下さい。
赤ちゃんが階段にハイハイして突進していくことがあります。
危なくて目が離せませんよね。。
もちろん階段前に室内ドアなどがあるでしょうが、暑い夏にはドアを開けていることもありますので、実は結構あぶないんです。
0歳の下の子はもちろん、3歳などの幼児も階段を一人で登ったり降りたりしたがるので怖いところです。
対策としてはトイザらスなどで赤ちゃんゲート(網・ネット)を買い、ツッパリ棒形式で設置するなどは良いでしょう。
また。階段からの転落防止だけでなく、ママが赤ちゃんを抱っこして毎回2階にあがるのが本当につらい場合もあります。
さらに、赤ちゃんだけではなく兄弟姉妹も焼きもちやいて「抱っこして!」なんて言う日は本当に大変な状況に。。
買い物した後の荷物も多い日は1階と2階を何往復すれないいのかという気持ちにいなります。
対策としては、1階に食品収納庫的な納戸があると、たくさん買い物しても比較的楽ですが、2階リビング・LDKおの間取りですとキッチンのある2階へ食品を必ずもっていかないと行けないからやっぱ大変ですよね。
やはり一番のメリット:2階リビングのメリットはやっぱ抜群の日当たりですよ!
2階リビングのデメリットを列挙したので2リビングはNGか・・・。と思って人も多いはず。
しかしメリットあります。
それは冒頭でもいいましたけど抜群の日当たりです。
予算が限られたなかで、土地を購入しての新築住宅を計画する方がほとんどかと思います。
できるだけ土地の予算を抑える為,日当たりの悪い土地しか買えないこともあるかもしれません。
その敷地のデメリットをメリットに変えることは2階リビングの家にする、という道もあります。
本当にリビングは日当たりがよくなりますから。
まだ子供の小さい家庭ですのでみんなリビングに居る時間が長いため、そのその時間を明るいリビングで過ごせるのは本当に幸せです。
まとめ(信頼できる設計士の方との出会い大事ですよ)
2階リビングのリアルなアドバイスいかがでしたか?
ここで紹介した内容をまとめてみると、2階リビングのデメリットは
- 1階で手洗い・うがいできない。
- 冷蔵庫のサイズによっては階段からの搬入が困難。
- 思ったより暑い
- 赤ちゃんが階段に突進して危険&荷物と抱っこで2階への往復が辛い。
そして2階リビングのメリット「リビングの抜群の日当たり!」です。
重要なことは信頼できる住宅会社・設計士の方と間取りの打合せをすることだと思います。
こういったことを、事前に担当者や設計者から聞いておくことが大切です。
聞いたうえで、自分たちの考えに基づいて決めることです。
正直に言ってもらえる方に出会うことで、デメリットも理解した上で2階リビングの住まいをもてるでしょう。
やはり一生に一回の大きな買い物ですから信頼できる担当者にお願いできるかどうかで家づくりに成功は決まるのではないでしょうか。
これから家づくりを考えている方は何でも相談できる会社と担当者との出会いを大切にして下さいね。