「規格住宅」というのをご存じですか?
「規格住宅」は、最初に間取りが数パターン決まっていて、ここから間取りを選び、家づくりがスタートします。
メーカーによって間取りのパターン、種類はいろいろ。
オリジナルの間取りから考えていく注文住宅とは違い、まず「選ぶ」ことがカギとなる家づくりです。
「マイホームは欲しいけれど、何も分からなくてどこから進めたら良いのか不安」という方は、まず最初に「規格住宅」のプランを検討してもよいかもしれませんね。
でも、注文住宅ほどの自由性はないため、そこは意見が分かれるかもしれません。
では、「規格住宅」について考えてみましょう。
この記事の目次
「規格住宅」の大きなメリット=価格が分かりやすい
見える数字で、ローコストに
「規格住宅」の最も大きなメリットは「価格を抑えやすく、また価格が明確に分かりやすい」ことでしょう。
それぞれの間取りは価格が決まっているため、経済的にも検討しやすい材料が多くあります。
例えば間取りは30パターンあり、27坪のコンパクトなタイプならいくら、30坪タイプならいくら、そしてワイドなものだといくらとそれぞれ、本体価格が決まっています。
予算が不安な方も、これならローコストで抑える住まいづくりが実現できます。
メーカーによっては敷地の形状に合わせての間取りも多く揃えているため、選択の幅はメーカーによって変わりますが、かなり豊富に揃っています。
これに暖房・給湯やオプション工事などを足せば、合計いくらと明確に価格が出てきます。
オプションでグレードアップも可能
- 床材はちょっとお金がかかるけど、チーク材にしたい
- ここは棚が欲しいので、造作家具もお願いしたい
と基本の間取りをもとに、いろいろ希望をプラスすることも可能です。
割と自由に受けるメーカーも多いので、何でも相談してみましょう。
基本プランからのグレードアップはできますし、すべてガチガチに決まっているわけではありません。
室内デザインや外観のセレクトもできるかどうか、外壁のカラーセレクトなどを用意しているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
1000プランから選べる大手メーカーも
住友林業では、間取りを1000プラン用意し、「家族それぞれの希望をキーワードにして検索すると、希望に叶う間取りが出てくる」そんなシステムも採用しています。
- 平屋:1300万円台~
- 2階建て:1900万円台~
と目安となる価格も記載されています。
- 間取り:1000プラン
- 外観:5タイプ
- 床材:コーディネート
非常に分かりやすく、魅力的な家づくりだと思います。
大手メーカーもこうした家づくりを始めていることは、お客様にとっても入りやすいことではないでしょうか。
ここまで幅広いと、きっと自分の理想の住まいにも巡り合えそう。一見の価値ありです。
画像引用:住友林業
平屋の規格住宅も多彩にラインナップ
平屋住宅の規格プランも各メーカーありますが、ここで紹介するのはイエテラスの平屋プラン。
コスト面にも配慮して、室内の美しさと機能性にこだわってプランされています。
参照:イエテラス
例えば2LDK・15坪プランの場合、本体価格は798万円(税抜)です。
画像引用:イエテラス
画像引用:イエテラス
3LDK・18坪プランの場合、本体価格は898万円(税抜)です。
画像引用:イエテラス
画像引用:イエテラス
2階がなく、バリアフリーで安心して暮らせる平屋も人気が高く、幅広い世代から支持されています。
また、この例を見るとかなりリーズナブルで、求めやすい価格ではないでしょうか。
夢のマイホーム、できればコストダウンして叶えたい。
そんな方には平屋の規格住宅が「我が家」をより近づけるかもしれません。
「規格住宅」のデメリット
デメリットは注文住宅とは違い、間取りの自由度が高くないことでしょう。
ある程度の間取りパターンからまず選択するため、こだわりが強い方にはあまり向いていないかもしれません。
ですが、気に入った間取りがあれば、スタートから決定までの時間も短縮でき、ローコストにもできる。
ここはもう考え方、希望次第でどちらも良い部分はあると思います。
特に若い方たちが家づくりの計画を始めるときは、注文住宅だけではなく、この「規格住宅」も考え方のひとつとして頭の中に入れておくと良いでしょう。
デザインや間取り変更はできない?
デザインはメーカーによってさまざまです。
例えば、本体価格の中に造作家具や床の無垢材、照明などが入っているところもあります。
ここは敷地の形状に合わせた間取りも用意しており、間口の狭いプラン、カーポート付きプランなど多彩に揃えています。
また間取り変更は有償で行えるケースもありますので、ぜひ相談してください。
「規格住宅」でも選び方次第でライフスタイルにあった家づくりができるでしょう。
また、三井ホームではインテリア4スタイル×外観6スタイルから選ぶ、「セレクトフリー」というシステムを取り入れています。
これによって、より魅力的な住まいづくりが可能ではないでしょうか。ただし、
- アイランドキッチンにしたい
- 収納スペースをもっと多くしたい
という、要望は無理かもしれません。あくまでも基本型の間取りで良いのか、ここから検討しましょう。
将来的なリフォームはできるの?
クロスの張替えや床材の張替えなどのリフォームはもちろんできると思います。
しかし、大規模なリフォームは敷地サイズも含めて選んでいる場合は、難しいかもしれません。
将来のライフスタイルも含めて考えるのであれば、2階の洋室はいずれ仕切れるような間取りを選んでおくことです。
また、ゆとりのスペースがひとつあれば、いずれ大活躍するかもしれません。
「現在」だけではなく「未来」も想定したら、間取りの選び方も変わってくるでしょう。
「規格住宅」の魅力はやはりローコスト
「規格住宅」の魅力はやはりローコストでスムーズな家づくりが可能なことでしょう。
内装やデザインにこだわれば、お気に入りの住まいを実現することができます。
家が建てば、後は好きにコーディネートしたり、庭に向けてウッドデッキが欲しければご主人の出番です。
何と言っても価格が分かりやすく、抑えやすいのはマイホームを獲得する手近な方法といえるでしょう。
各メーカーいろいろ揃えていますので、ぜひ検討してください。