住宅の購入やリフォームをするうえで、断熱性能はとても重要です。
特に長い間住むので、断熱性能の良し悪しで大きく生活に関わってきます。
しかし断熱材も種類が豊富にあり、断熱材の特徴や効果を知らない方はたくさんいるでしょう。
今回は、断熱材のなかでも発泡スチロールの断熱材「スタイロフォーム」について、その性能や使い方、使われ方を詳しく解説していきます。
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この記事の目次
まずは断熱性能について
断熱性能とは、建物それぞれに熱伝導率や熱貫流率、日照量などを計算し必要な場所や数値に合うように断熱材を入れ、基準を満たし快適に住める性能です。
関連記事:高断熱に騙されない!断熱性能のよい家とは。最上位の等級4も補足解説
断熱材を施工することによって、熱や湿気を伝わりにくくします。
簡単に言うと、夏は涼しくて冬は暖かくしようという事ですね。
スタイロフォームとは。非常に熱を伝えにくい断熱材
まずはスタイロフォームのことから知っていきましょう。
ポリスチレン樹脂を主原料とした発泡スチロールの断熱材です。
主に使用する場所は、
- 壁
- 床下
- ユニット下
- 屋根
が一般的です。
発泡スチロールなので、カッターなどですぐ切れますし、手でちぎることもできます。
画像引用:通販モノタロウ
スタイロフォームの特徴
スタイロフォームで一番の特徴は、非常に熱を伝えにくいことです。
熱を伝えにくいということは、夏の暑いときに熱が部屋のなかに入ってこないので、無駄なエアコンの費用を抑えることができます。
スタイロフォームは約20年使用していても断熱効果があると言われており、節約ができるので大きなメリットになってきます。
スタイロフォームの価格
スタイロフォームはホームセンターなどで購入することができます。
価格についてはお店によっても異なってきますが、1枚700円前後で購入できます。
私が現場で必要なときに購入していたお店は
- 島忠ホームズ
- スーパービバホーム
- カインズ
が多かったです。
スタイロフォームの使い方
一般的に使われているところ
スタイロフォームを使う場所は最初にも書きましたが、
- 壁
- 床下
- ユニット下
- 屋根
根が一般的です。
住宅を施工するなかでこのスタイロフォームを使っている場所はズバリ、ユニット下です。
詳しく言うと、基礎の断熱材としてスタイロフォームを使います。
他の場所はもっと適した断熱材があるので、基礎以外はロックウールかグラスウールを使います。
それぞれの場所にそれぞれに適している使いやすい断熱材があり、基礎にはスタイロフォームが一番適しています。
断熱材は基礎内側の外周にボンドで貼り付け、固定していきます。
カッターで簡単に切れるので、高さなども調整しながら切って、途中で途切れないように施工していきます。
途切れてしまうとその部分から熱が伝わるため。
ユニットの下は湿気が多く発生するため、外周だけでは、内周にも施工して四方を囲います。
スタイロフォームを使って他の部屋には湿気をいかせないためです。
スタイロフォームでDIY
DIYで一番適している断熱材はスタイロフォームです。
こちらは簡単に切ることもでき、貼り付けるのもボンドがあれば簡単にくっつきます。
※ロックウールなどの断熱材はタッカーなどの専用器具が必要なのでおすすめできません。
スタイロフォームはホームセンターで簡単に手に入れることができます。
オンラインでも買えるものなで、お店に行かなくても自宅で待っていれば届けてくれます。
スタイロフォームは基本的に1820ミリあるのでけっこう大きくて車に積むのも大変です。
カットができるホームセンターや軽トラを貸してもらえるホームセンターで購入するほうがよいでしょう。
スタイロフォームに防音効果はあるのか
インターネットで調べていると防音効果があるという記事が出てくるかもしれまんせが、防音効果はありません。
防音効果がほしいのであれば、断熱材ではなく防音効果のあるボードなどで対応しましょう。
ボードの素材を硬いものにし、厚みを増やせばそれだけで防音効果は上がります。
スタイロフォームでの防音効果に期待はしてはいけません。
スタイロフォームの色
スタイロフォームの色についてですが、ピンクか青が多いです。
メーカーはピンクが多いですが、ホームセンターに一般的に売っているのは青色です。
特に色によって変わりはありませんので、気にせず購入してください。
スタイロフォームの接着方法
スタイロフォームはボンドで貼り付けます。
おすすめのボンドは、発泡ポリスチレンボード用接着剤です。
こちらはハウスメーカーが使っているボンドと同等の強力なボンドです。
スタイロフォームにボンドを垂らし、貼りたい場所に貼るだけです。
注意してもらいたいのは、ボンドを垂らしすぎないことです。
多いと横からはみ出してきたり、床に落ちてきたりします。
ちなみに基礎断熱として使う場合は、あらかじめ基礎を施工する段階でコンクリート打設をするタイミングでスタイロフォームを基礎にくっつけるだけでコンクリートが固まり、スタイロフォームも固定されます。
スタイロフォームの強度
スタイロフォーム自体の強度はあまりありません。
家庭用のカッターで簡単に切れますし、叩いたり蹴ったりしてもすぐに割れます。
それが特徴でもあるので、強度はとくに問題ありません。
スタイロフォームについてのまとめ
スタイロフォームについて解説していきました。
- 基礎に使う断熱材として優秀
- 一番扱いやすい断熱材
- リフォームのときによく使われる
- DIYで使いたい断熱材
- 捨てるときにも困らない
が、みなさんの参考になれば嬉しいです。